『生きづらさを抱えるきみへ: 逃げ道はいくらでもある-#with you』より

学級経営

『生きづらさを抱えるきみへ: 逃げ道はいくらでもある-#with you』(withnews編集部 著)
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・「もう死ぬしかない」という選択肢「以外」が見えるようになるまで時間をかせぐ(たられば さん)
・渦中の出来事から目をそらし続ける(文学ユーチューバー ベル さん)
・不登校の子どもは「お手紙」をもらって葛藤する
・深く付き合うのはやめたほうがいい(蛭子能収さん)
・大人からのお説教は聞かなくていい(コジママユコ さん)
・顔を上げられたら苦労しない(つのだふむ さん)
・こんな姿になったって おもしろいじゃない(樹木希林さん)
・ずっと居てよ、フラフラとさ(樹木希林さん)

・「もう死ぬしかない」という選択肢「以外」が見えるようになるまで時間をかせぐ(たられば さん)

かつて北方謙三さんが雑誌『ホットドッグ・プレス』で連載されていた「試みの地平線」という伝説の人生相談。

「自殺したい」という相談に対して、北方さんは「本を100冊読みなさい。読んだらまた手紙をくれ」と回答。

「残念ながら本にだって、人を救う力はない。

 でも本を読むと時間がかせげる。

 君は今どうしようもない隘路にはまっているように見えるし、

 孤独の島でひとり生きているように思えているだろうけど、

 時間が経てば、そうじゃないものが見えてくるかもしれないし、

 そうじゃない状況に変わるかもしれない」

と言いたかったと思う。

・渦中の出来事から目をそらし続ける(文学ユーチューバー ベル さん)

今つらいことがある人は、渦中の出来事から目をそらし続け、消耗を抑えてください。

私の場合は、家でとにかく睡眠をとり、起きれば読書に熱中。

『西の魔女が死んだ』に出会い、このようなすてきな本が世界にあふれているなら、生きている意味もあるように思えた。

ゆっくりで大丈夫。

逃げ場書をつくって逃げまくりましょう。

余裕があったら、「好き」を集めてみてください。

いつかパワーがたまったら、その時から本当の人生が始まります。

没頭できる場所、できれば普段の生活では味わえない、様々な価値観を見せてくれる場所を探すことをおすすめします。

「好き」や「やりたい」が見つからなくても、「苦じゃないことで生きていく」ことも大切な視点。

なんとなく続いていくこと、苦じゃないことを掛け合わせてみてください。

・不登校の子どもは「お手紙」をもらって葛藤する

「お手紙」アンケートに、不登校経験者20人から回答。

「学校に行かなかった時期、同級生などからもらったお手紙について」

もらったことがある 11人
もらったことがない 9人

もらったことについて
 良かった   2人
 わからない  5人
 良くなかった 4人

もらわなかったことについて
 よかった   4人
 わからない  4人
 よくなかった 1人

もらっていたら、ストレスになっていたと思う(30代男性)

「学校においで」など、読んでもつらい思いをするはず(20代女性)

うれしいかもしれないが、もらっていないのでわからない(20代女性)

・深く付き合うのはやめたほうがいい(蛭子能収さん)

友達って、いい場合もあるけれど、悪い場合はそこから抜けられなくなって、恐ろしいことになる可能性もある。

地獄のような目に遭いたくなければ、友達をつくらないほうがマシ。

もしつくるんだったら、深く付き合わないことですね。

ひとりと長く付き合うと、その人の性格がだんだんわかってくるに従って嫌になってくるので。

この人は絶対安全だと、わかってきた時に、ちゃんとした友達をつくればいい。

付き合っていても割とさらっとしているし、いさかいもなく平和的に付き合いをやめることができそうな人なら。

そうしないと、すごい疲れることになるし、つらい思いをすることになる。

友達に気を遣うあまり、だんだん自分が疲れてきますから。

誘われても断ることができる。

そういう人こそが「真の友達」だと俺は思う。

・大人からのお説教は聞かなくていい(コジママユコ さん)

あの頃に今戻ったとしても、きっとまたしのぐしかないんですよね。

でも、自分へ何か言ってあげられるとしたら「大人から言われるお説教のうち、違和感があるものは聞かなくていいよ」ってことかな。

・顔を上げられたら苦労しない(つのだふむ さん)

「逃げていいんだよ」とか「弱くていいんだよ」というセリフは、中学時代の僕には効かなかった。

「顔が上がらないんだよ」って思うんです。

(「下向いていると地面しか見えないけど、顔を上げたら何かあるよ」)

「上げればあるよじゃなくて、上がらない話をしているんだ」ということが言いたいんです。

上げられたら苦労しないというのがあったから

・こんな姿になったって おもしろいじゃない(樹木希林さん)

昔からの本を読むと およそ 同じことを言っている

自殺した魂は 生きていた時の 苦しみどころじゃ ないそうだ

本当がどうかは わからないけど

信用している

私は弱い人間だから

自分で命を絶つことだけは

やめようと 生きてきた

こんな姿になったって

おもしろじゃない

・ずっと居てよ、フラフラとさ(樹木希林さん)

9月1日がイヤだなって思ったら、自殺するより、もうちょっとだけ待っていてほしいの。

そして、世の中をこう、じっと見ててほしいのね。

あなたを必要としてくれる人や物が見つかるから。

だって、世の中に必要のない人間なんていないんだから。

私も全身にがんを患ったけれど、大丈夫。

私みたいに歳をとれば、がんとか脳卒中とか、死ぬ理由はいっぱいあるから。

無理して、いま死ななくていいじゃない。

だからさ、それまでずっと居てよ、フラフラとさ。

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