本当の支援とは方法を教えること

ブログ

2024.04.22 発行
実感教育メルマガ2355号


1年生のクラスに支援に入っています
が、つくづく支援は難しいと感じます。

理由は、

1 どのような支援を
2 どのタイミングで
3 どの程度

行えばよいのかが明確ではないからで
す。


なぜ明確ではないかというと、

A 担任の先生の教育観、学級経営観
B その時その場の状況

によって、先の1、2、3が変化する
からです。


例えば、

(状況)
朝の会で、プリントが配付された。

担任の先生が「各自、連絡ファイルに
入れるように」と指示をした。

話を聞いてなくて、ファイルに入れず
にいる子がいた。

また、ファイルに入れようとして手間
取り、なかなか入れられない子がいた。


このようなときに、それぞれの子のと
ころへ行って、

「プリントは連絡ファイルにしまいま
 すよ」

と声をかけたり、

「連絡ファイルに入れるのを手伝おう
 か?」

と声をかけたりするのですが、


もしも、担任の先生が

「多少、遅くなってもいいから、自分
 で連絡ファイルに入れさせたい」

と考えていた場合、声をかけたり助け
ようとしたりすることは

「余計なお世話」

になってしまうかもしれません。


実際、本当の支援とは、

「できないことをやってあげる」

ことではなく、

「できるようにすること、できる力を
 つけてあげること」

であるはずです。

(もちろん、その度合いにはいろいろ
 あります)

魚をあげるのではなく、魚の捕り方を
教えてあげるということです。


ところが、同じような状況であっても、

もしも何かの都合で、朝の会を素早く
終えなければならなくなり、

連絡ファイルに入れるのをじっくりと
待つゆとりのない日には、

たとえ、担任の先生の方針が「自分の
ことは自分で」であったとしても、

プリントを連絡ファイルに入れること
を積極的に手伝った方がよいでしょう。


このようなことを瞬時に判断し、その
状況で最適な支援を行うのが

優れた支援と言えるのだと思いますが、

ハッキリ言って

「わ た し に は ム リ !」


どの道も奥が深く、その道のプロにな
るには、時間と経験と知識が必要です。

というわけで、65歳を過ぎても毎日が
勉強というわけです。

ありがたいことです。




──────────────────────────────────
メルマガでも配信しています。
登録はこちらから http://www.mag2.com/m/0001613419.html

本情報は各人の責任においてご利用くださいますよう、
お願いいたします。
本情報によって生じた損害や不利益、トラブルについては
責任を負いかねますので、どうぞご了承ください。
──────────────────────────────────

コメント

タイトルとURLをコピーしました