『還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方』より

本の学び

還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方』
(出口治明 著)
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・人間の幸福はそれほどたいしたものではない。
・リーダーの育成はできない。できるのは素質を見いだすだけ
・80歳過ぎでもチアリーダー、DJになれる

・人間の幸福はそれほどたいしたものではない。

人間の幸福はそれほどたいしたものではない。

ご飯を食べられて、

横になれる寝床があって、

子供を安心して育てられ

好きなところに旅ができて

上司の悪口を目いっぱい言えれば

あまり不満は生じない

逆説的だが、この見極めがつくと、思い切って仕事ができるようになる。

長い人生においては現在の仕事などどうでもいいことなので、上司にゴマをすったりあえて職場の空気を読んだりする必要はない。

誰が何といおうと好きなことをやればいいと考えることができる

仕事ができない人の多くは、こういったワーク・ライフ・バランスの配分を間違えているのです。

・リーダーの育成はできない。できるのは素質を見いだすだけ

先日、ある大企業の幹部研修で「次世代リーダーを育成するにはどうしたらいですか」と質問されたので「リーダーの育成などできません」と答えました。

「なぜ育成できないのですか」と重ねて質問されたので、次のような話をしました。

「あなたは中学校か高校で部活動をしていませんでしたか。

バスケットボールをやっていたのなら、新人が入ってきたとき、その選手がレギュラーになるか補欠で終わるか、3ヶ月もかからずにわかりますよね。

そんな当たり前のことがわかっているのに、なぜリーダーだけは育てれば育つなどと考えるのですか。」

顔がそれぞれ違うように、人はみんな個性や特性が異なります。

バスケのレギュラーにあんれる人と補欠で終わる人がいるのと同じで、企業ができるのはリーダーの素質がある人を見つけ出すことだけです。

誰でも教育を施したら優れたリーダーになれるという考え方は、誰でも部活で練習させたらレギュラーになれるという非現実な考え方と一緒です。

・80歳過ぎでもチアリーダー、DJになれる

1932年生まれで63歳のときにシニアダンスチームを設立し、80歳を超えた現在もチアリーグーとして活躍している滝野文恵さんという女性がいます。

滝野さんは62歳のとき、米国には平均年齢74歳のチアリーダーグループがあると知り、そこからチアリーディングを始めたそうです。

1935年生生れの岩室純子さんは、中作料理店を営みながら、夜はクラブイベントの DJ「SUMIROCK」として活躍し、「最高齢のプロフェッショナル・クラブDJ」としてギネス世界記録に認定されました。

認定時の年齢は83歳と113日。友人にDJをやってみないかと誘われて、面白そうだとDJ学校に通い始めたのは77歳のときでした。

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