『自分のことも、相手の心もよくわかる! しあわせのレッスン』
(上谷 実礼 監修)
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高学年女子向けに、アドラー心理学による悩みの解決法を述べた本
・口出ししても大丈夫かな、と思ったときには「誰の問題か考える」
・ケンカして心にもないことを言ってしまったら、評価せずに事実を受け入れる
・仲直りしたいのに勇気が出ないときは、相手に許してもらおうと思わないこと。
・仲良し3人組みなのに2人の中に入れないときは、質問したり気持ちを伝えたりする
・嫌いな子にイライラするときは、「嫌いでもいい」と、自分にOKを出す。
・いじられキャラがつらいときは、「じつはつらい」と友達に言ってみる。
・頑張りすぎている自分に疲れたら、「最近、疲れている」って、だれかに打ち明けてみる
・学校へ行く日の朝早く起きられないなら、楽しいことをしに行くと考えよう
・学校に行くのがめんどう、休みたいというときは、理由をはっきりさせよう
・口出ししても大丈夫かな、と思ったときには「誰の問題か考える」
「誰の問題なのか」というのは、最後に「だれが影響を受けるのか」ということ。
友達がいつも遅刻→「もっと早く起きたらいい」と言いたくなる→遅刻して最後に困るのは、あなたではなく友達→遅刻は友達の問題
友達の問題なのにあなたが口を出すと、ケンカになるから気をつけよう。
友達の状況を受け入れて応援してあげよう。
・ケンカして心にもないことを言ってしまったら、評価せずに事実を受け入れる
過去の発言を取り消したくなるのは、自分の発言を評価しているから。
「いい」「わるい」や「正しい」「まちがっている」というように上か下で区別すること。
自分の発言に評価をしている間は、過去をなかったことにしたくなる悩みからは離れられない。
どうがんばっても、人間なら間違ってしまうことはある。
評価せずに事実を受け入れると、前向きになれる。
・仲直りしたいのに勇気が出ないときは、相手に許してもらおうと思わないこと。
勇気が出ないのは「がんばって謝っても許してもらえないかも」と思っているから。
謝ったときに相手がどういう気持ちになるかは、相手に聞いてみなければ分からない。
勇気を出すコツは「相手に許してもらおう」と思わないこと。
許すかどうかは相手の問題なので、謝ったあとはあなたはどうにもできない。
だから、自分の気持ちを伝えることに集中しよう。
相手の感情まで、あなたが背負う必要はない。
・仲良し3人組みなのに2人の中に入れないときは、質問したり気持ちを伝えたりする
まずは自分からふたりの会話に入れるよう努力する。
わからない話には「いつ?」「どうなったの?」と質問すればいい。
会話に入るのが難しいときは気持ちを伝える。
「さみしいから、わたしも話にまぜて」と明るくさわやかに言ってみよう。
3人で仲良くできなくても、それぞれの子とのつながりを大事にすれば、ふたりが遊んでいても気にならなくなる。
・嫌いな子にイライラするときは、「嫌いでもいい」と、自分にOKを出す。
「嫌いな子がいても仲良くしなきゃいけない」という思い込みを手放す。
「嫌いな子も当然いる」と自分の感情を素直に受け入れる。
関わる必要があるときは、いったん相手のことを受け入れる。
「あなたはこうしたいと思ってるんだね」と。
おたがいに、嫌いでも仲良しでもないというストレスのない距離感になる。
・いじられキャラがつらいときは、「じつはつらい」と友達に言ってみる。
友達とつながっていたいから、いじられ役というキャラを自分で設定したのかも。
でも、モヤモヤするなら、キャラ設定を間違ったのかも。
自分らしさを忘れないで。
・頑張りすぎている自分に疲れたら、「最近、疲れている」って、だれかに打ち明けてみる
「しっかり者だから安心」って言っている人たちは、その人たちが安心しているだけ。
自分の本当の気持ちにフタをしていないか。
自分がどうしたいかも考えてみよう。
誰かに言うのが苦手な人は、日記に書くのも1つの方法。
・学校へ行く日の朝早く起きられないなら、楽しいことをしに行くと考えよう
アドラー心理学では、その人が「言ったこと」ではなく、「行動」に本当の気持ちが表れると考える。
この場合「起きなきゃダメだ!」と言っているけど、起きられない。
だから、「起きたくない。起きなくてもいいや」というのが本当の気持ちということ。
イヤイヤ起きようとしているからかもしれない。
だから、起きる理由を、起きることが楽しくなるように変えてみたらどうだろう。
例えば、「好きな友達に会いにいく」「今日の授業では〇〇が楽しみ』など。
・学校に行くのがめんどう、休みたいというときは、理由をはっきりさせよう
どんなところがめんどくさいって感じるのか、一度メモに書き出してみよう。
行きたくないと感じる理由を洗い出したら、つぎはそれをどうするか。
自分でなんとかできない場合は、周りの人に助けてもらい、学校に行けない問題を1つずつ解決してみる。
・勉強するのが嫌だと感じたら、何が苦手かを振り返り原因を見つける
自分はどの教科が苦手で、どういうところでつまずいているのかを一度振り返る。
原因を見つけることが重要。
そこを相談して教えてもらうことができる。
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