『70歳になってもボケない頭のつくり方』より

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『70歳になってもボケない頭のつくり方』(茂木 健一郎 著)
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・次にこういう負荷が来る、と分かると、筋肉もさぼってしまう
・数ある「脳トレ」も、ある一種類だけやり続けても、脳はサボってしまう
・たくさんインプットして、アウトプットは思い切り絞り込むこと
・やるべきタスクでいっぱいの人は、次第に心を徘徊させる(マインドワンダリング)時間を失い、それが「老い」に繋がる。
・脳の大切な機能「ふと、思い出す」
・一番のアンチエイジングは、若者と接すること
・コンビニで「生まれて初めて」を体験する
・なぜ、旅がいいのか。必ずトラブルに見舞われるから

・次にこういう負荷が来る、と分かると、筋肉もさぼってしまう

いつも同じものばかり食べていると新鮮味がなくなるように、筋肉に与える負荷や刺激にも変化がないと、筋力が向上しない停滞期に入ってしまう。

そんなときに出番となるのが、マッスルコンフュージョン。

日本語では「筋幻惑法」と呼ぶようだが、要するに筋肉を惑わして効果を最適化する。

向こうから女性が来たら、その場でスクワット、男性が来たら、腕立て伏せ、というように、筋肉にランダムに負荷を与えていく。

・数ある「脳トレ」も、ある一種類だけやり続けても、脳はサボってしまう

別の表現をすれば、その脳トレに特化した脳の回路は鍛えられるが、トータルとして脳全体が良い使い方をされているとは言いがたい。

それより高度な「脳トレ」としては、「次に何が来るか、わからない」状況下に自らを置くこと。

想像の斜め上を行く自体に直面した時こそ、脳はフル回転する。

これが本当の「脳に負荷をかける」ということ。

・たくさんインプットして、アウトプットは思い切り絞り込むこと

史上2番目の高齢で芥川賞を受賞した若竹千佐子さん。

彼女に創作の秘訣を問うたときの答えがこれ。

・やるべきタスクでいっぱいの人は、次第に心を徘徊させる(マインドワンダリング)時間を失い、それが「老い」に繋がる。

お風呂に浸かりながら、ぼーっとする。

のんびり自然を眺めながら、散歩をする。

カフェに入って、ぼんやり思索にふける。

こうした瞬間、実は脳内で素晴らしいことが起こっている。

・脳の大切な機能「ふと、思い出す」

一日の終わりに風呂に浸かっているときに、「ああ、あの時の言葉はこういう意味だったのか」と急に理解できたり、

散歩中に、行き詰まっていた仕事の打開策が急にひらめいたりしたことはありませんか。

これは「ディフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれる脳の立派な機能の一つ。

睡眠と覚醒の間、ボーッと心を彷徨わせている瞬間にこそ、脳は司令塔たる前頭葉に命令を出して、意識的に記憶を引っ張りだしている。

脳の「記憶する」機能を高めようと「脳トレ」をやるのもいいが、日常の中で「思い出す」時間を持つこと、「ディフォルト・モード・ネットワーク」を働かせる時間をもつことも、強くお勧めします。

・一番のアンチエイジングは、若者と接すること

異なる世代の交流が、なぜ「アンチエイジング」に効くのか。

若者と話していて、頭が疑問符だらけになっている瞬間、脳の中では「文脈設定の回路に変化が起きている」から。

「文脈設定」に関わるのは、脳の眼窩前頭皮質と呼ばれる領域。

思考や創造性を司る前頭全皮質の表面にあり、眼球近くに位置している。

ここは、相手の表情を読み取り、相手がどんな感情でいるかを推察したり、「どちらの選択肢が、より価値として高いか」という無意識の選択を行う機能でもある。

・コンビニで「生まれて初めて」を体験する

僕が、日頃から「フレイル」対策のためにやっているのが、コンビニ探検。

単に食べ物好きなだけじゃないかと言われそうですが、さにあらず。

・なぜ、旅がいいのか。必ずトラブルに見舞われるから

最高の「脳トレ」は、「次に何が来るか、分からない」状況に自らを置くこと。

その究極が、異国への旅だが、濃くない旅行でも十分効果を発揮する。

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