『朝1分間、30の習慣。ゆううつでムダな時間が減り、しあわせな時間が増えるコツ』より

仕事術

『朝1分間、30の習慣。ゆううつでムダな時間が減り、しあわせな時間が増えるコツ』(マツダミヒロ 著)

大切なのは「起きてから何をするか」

それが、1日のモチベーションや生産性を大きく左右するのです。

さまざまな研究からも、朝の充実が幸福度を上げることは証明されています。

2012年、トロント大学の研究チームがおこなった調査によると、朝型タイプのほうが、それ以外の人に比べてより多くのポジティブ感情を抱くことがあきらかとなりま した。

朝(具体的には起床後30分間)をいかにしあわせ に過ごせるかが、豊かな人生を送るための大きなカギとなります。

朝、あなたが 「しあわせだ」と感じることをルーティン化する

それこそが1日の充実度を上げるきっかけとなります。

朝、太陽の光を浴びると「しあわせホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌され、心身ともによい影響を与えるので、時間があるときはなるべく海に泳ぎに行くようにしています。

素晴らしい人生にコマを進めるためには、朝、あなたが 「しあわせだ」と感じることを見つけることからスタートしましょう。

それを習慣化し、意図して行動をすること。

自分が好きなこと、しあわせを感じることは、1日のなかの早い時間帯におこなう

それが自分で自分の機嫌をよくさせ、その後のモチベーションアップに直結します。

だからこそ、自分が何をすればしあわせを感じるかを知ること。

そして、それを朝におこなうことが大事なのです。

仕事で大事なのは費やす時間ではなく生産性

人は多くのことをやろうと思うほど、生産性が下がります。

「何をしたらもっともパフォーマンスが出せるか?」という視点で考えることが重要です。

生産性が上がると、短い時間で作業が済みます。

それはつまり「自由な時間が増える」ことを意味します。

新しいことをはじめるにしても、忙しいなかで知恵を絞り出すより、時間に余裕があるときのほうが豊かな発想が生まれます。

だからこそ、何をするにも生産性と時間の使い方の両輪で考えることが大事なのです。

「生産性がない状態」それは「しなくてもいいことをしている状態が続くこと」

たとえば「今日、絶対にやるべきことは何?」と自分に質問すると、あなたはその日の最優先タスクは何なのかを探します。

それがわかると、あなたは自然とそれを優先させるための行動をとるでしょう。

と同時に「今日やらなくていいこと」も区別していることになります。

これは「生産性がない状態」を防ぐことにつながるのです。

明日できることは、明日やろう

いそがしいビジネスパーソンの方は、今日やるべきタスクがいくつもあり、どれも重 要だと感じてしまう人も多いはずです。

そういう人こそ、最優先すべきタスクは何かを考える習慣をつけましょう。

わたしが大学生のときに教授からいわれた言葉で忘れられないのが「明日できることは、明日やろう」というものでした。

それからずっと〈ポジティブな先延ばし〉を心が けています。

習慣1 Question1 「いま、どんな気持ち?」

多くの方は「質問なんてしなくても、自分の気持ちは自分が一番よく知っているよ」と答えます。

しかし、頭のなかは想像以上にいろいろな感情があり、そのすべてを口に 出すことはできません。

だからこそ「いま、どんな気持ち?」と聞いてみてください。

そこで出た答えこそ、いまの心の大部分を占める思いです。

その気持ちを理解したうえで、今日やるべきタスクや優先順位を決めましょう。

それが、今日できるベストな行動となります。

たとえば「なんだかわからないけど、朝から疲れている」と答えたら、「今日は無理しないで早めに仕事を終え、21時には寝よう」という目的が生まれます。

導き出した答えに対して、さらに質問をする

また、そこで出した答えにさらに質問を重ねることで、解決策を見出すこともできます。

すると、あなたはイライラしている原因を自分のなかに見つけようとします。

たとえば「今朝はなんだかイライラしてる」と答えたとします。

そこに「なぜ、イライラしているの?」と質問を重ねます。

習慣 3 Question3 「今日の楽しみは何?」

楽しい予定がある日は、誰でも機嫌よく起きることができるでしょう。

しかし、毎日ウキウキする予定があるとは限りません。

そういう人ほど「今日の楽しみは何?」と自分に聞いてみてください。

ストレスがたまっていたり、心身ともに疲弊していたりするとき、あなたを救える方法は、あなたが気持ちを切り替える以外にありません。

そのためには、自分のなかから楽しみを生み出すこと。

宝物を探すような感覚で、楽しみを1つだけでも探してみてください。

それが、突発的なできごとから守るクッションのような役割を担ってくれます。

習慣5 Question5 「今日、絶対にやりたいことは何?」

「今日、絶対にやりたいことは何?」という質問は、今日やるべきことのなかで何がもっとも重要で、優先順位が高いかを認識するための質問です。

この質問に答えると、やるべきことが明確になり、やらなくていいことを区別し、大事なことにエネルギーを注ぐことができるようになります。

習慣8 Question8 「今日、誰をよろこばせたい?」

わたしの講座では、最初にマインドセットをするために「目の前の人をよろこばせる には何ができるだろう?」という質問をします。

マインドセットをするとき、なぜこの質問をするかというと、人はよろこぶことをされるよりも、誰かをよろこばせるほうがしあわせを感じるからです。

つまり、自分がしあわせを感じるものが何かを知る手段として、この質問をするのです。

わたしたちが持つこのマインドは、さまざまな研究からも実証されています。

人がもっともパフォーマンスがよい状態とは、リラックスしながらも、やる気がある状態

自分に質問をし、心を整えるというこの行為を「ニュートラルポジションに戻す」といいます。

気持ちが落ち着かない、不安が頭から離れないときこそ、自分と対話し、いつもの自分を取り戻してください。

ビジネスシーンにおいても、つねにニュートラルポジションでいることが、あなたの パフォーマンス向上に役立ちます。

人がもっともパフォーマンスがよい状態とは、リラックスしながらも、やる気がある状態です。

ニュートラルポジションに戻すための質問を紙に書き、さらに声に出すことが必要なのです。

習慣2 Plan2 「やらなくていいこと」を決める

わたしたちは、いつも2つの誘惑をされながら生きています。

1つは「甘い誘惑」です。

これは「○○をしなきゃいけないけど、疲れたからやめちゃおう」「××に行かな きゃいけないけど、面倒くさい といった自分のなかの誘惑です。

2つめは「厳しい誘惑」です。

これは「今日中に、この資料をつくっておいて」「来月の会合の準備、土曜日までに やっておいて」といった、他人からの依頼としての誘惑です。

主体的に生きることができていない人は、いつもこの2つの誘惑が行動のメインになっています。

「急ぎではない」と判断したなら、いますぐやらなくていいリストとして、まとめて書き留めておく

メモ用紙でも付箋でもいいので「今日、やらなくていいこと」を書くスペースをつくりましょう。

そして、つねに見えるところに置いておきましょう。

人の心理とはおもしろいもので「いわれたことはすぐにやらないと忘れてしまうから、いまやってしまおう」と考えます。

裏を返せば「忘れなければ、いますぐやらなくていい」のです。

だからこそ「やらなくていいこと」をつくり、リスト化して管理しましょう。

習慣33 Plan3 いいパフォーマンスを発揮できる時間帯を知る

人は、その時間帯に適した行動をとることで生産性が上がります。

そのためには、自分がいつどんな行動をするとパフォーマンスが上がるかを把握しておくこと。

それを知っているか否かにより、あなたの行動と時間の使い方が変化します。

とはいえ、いつ何をすれば自分のパフォーマンスが上がるか判断するのはむずかしいかもしれません。

そういうときは「考える仕事(作業)をしたほうがいい時間」と「考えなくてもできる仕事(作業)をしたほうがいい時間」の、2つに分けて考えてみてください。

習慣24 Plan4 「ボーっとする時間」をスケジュールに入れる

ボーっとした状態を「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼び、このとき、脳は普段の1.5倍もの働きを持つといわれています。

それまでは、何も考えない時間は脳の機能が止まっていて、何かを考えているときのほうが脳は動いていると考えられていました。

しかし、さまざまな研究の結果、何も考えていないこの状態こそ、もっとも脳を活性化させていることがわかったのです。

だから、ボーっとしているときに思いがけないアイデアが生まれるという現象が起こるのです。

ボーっとする時間を意識的につくるのは、大事なことです。

タイトなスケジュールを組んでしまうと、集中力は続かず、脳の機能は落ちてしまいます。

だからこそ、いったん仕事から離れてボーっとしましょう。

人に備わったこのデフォルト・モード・ネットワークという機能を使えば、思わぬいいアイデアが生まれるかもしれません。

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