『情報の「捨て方」』(成毛 眞 著)
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・広告は門外漢が全体を把握するのに適している
・広告する側が見せたいと思っているものの周辺に目を配る
・とびきりの情報は、仲良くなった人からもたらされる
・どうせウソだよね、と疑ってかかる
・対立構造が存在しなさそうなときほど、対立軸を意識する
・ノートは情報を頭に入れないために書く
・忘れてはならないことをメモするのは裏表紙や何かが印刷された紙の裏
・「ネタ帳」というファイル名のワード文書にどんな情報でも書く
・バカを相手にするな 情報を捨てろ
・広告は門外漢が全体を把握するのに適している
雑誌は「広告よ読む」
たまに目を通すときは、記事よりもむしろ広告に注目。
広告は、流行を端的に表しているため、門外漢が全体を把握するのに適している。
・広告する側が見せたいと思っているものの周辺に目を配る
注目しているのは背景。
たとえば車のCMでは、雄大な自然や美しい町並みの中を車が颯爽と走り抜けるシーンがよく使われる。
この手のCMを見たときの私の最大の関心事は、「ロケ地はどこなのか」
すると、その広告の制作者が、「これからは、どの場所が流行る」と考えているのかがわかる。
広告主が見せたいものではなく、そこで使われている別のものを見る。
・とびきりの情報は、仲良くなった人からもたらされる
元外交官の佐藤優さんの初期の頃の著作を読むと、ロシアからどうやって情報を引き出していたかがよくわかる。
ロシアの要人と、果てしなく酒を飲んでいた。
そして仲良くなってうっかり口をすべらせるのを待つ。
それがインテリジェンスだというわけ。
・どうせウソだよね、と疑ってかかる
だまそうと思っていなくても、人間は間違いを犯す。
情報の発信側にもそれはよくあること。
だから、受け取る側が「どうせウソだよね」と疑ってかかる必要がある。
・対立構造が存在しなさそうなときほど、対立軸を意識する
よくあるのが「〇〇は体にいい」「××は危険だ」といった情報。
これを鵜呑みにしてしまう人は「〇〇は体に悪い」「××は安全だ」と主張している人の存在を想像すらできていない人と言える。
周りがみんな同じことを言っているからと安心はできない。
反対派を探し切れていないだけかも。
もし「〇〇は体にいい」と聞いたら「〇〇 体に悪い」というキーワードで検索する。
・ノートは情報を頭に入れないために書く
人生は試験勉強ではない。
社会人がノートを使うのは、自分の頭に、そこに書いたことを入れるためではなく、入れないため。
忘れてはならないことを、脳の代わりにノートに記憶させる。
・忘れてはならないことをメモするのは裏表紙や何かが印刷された紙の裏
メモの回りに☆や◎などの記号を書き添える。
メモした場所を忘れたとき、メモした内容そのものではなく、どんな紙に書いたかを思い出すことに努める。
どんな写真があったか、どんなイラストがあったか、自分でどんな記号を書いたか。
本当に思い出したいことの周辺をビジュアルとして思い出すことで、連想ゲームのようにメモの内容を思い出す。
白い紙に文字だけでメモしていては、絶対にできない思い出し方。
ペンは太くて赤いものが条件。
ぺんてるのサインペンがよい。
・「ネタ帳」というファイル名のワード文書にどんな情報でも書く
「メンデル」など、たったひと言のメモもある。
キーワード検索をすると、「あ、そうだ」と思い出す。
テーマごとにファイルを分割することはしない。
すべて同じ「ネタ帳」に書き込む。
並べ直しなどの整理もしない。
整理してしまうと、そこに書いた文字以上の情報が失われる。
・バカを相手にするな 情報を捨てろ
やってみたいことに使う時間を得るには、無駄なことをしない。
やりたいことをするために、不要なものは情報であれ、人であれ、切り捨てていく勇気をもつ。
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