『文章は「書く前」に8割決まる』より

仕事術

『文章は「書く前」に8割決まる』(上阪 徹 著)
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「応用が利く」文章力を身に付けるための七か条①わかりやすい文章こそ、いい文章である。②文章の技術は意識しなくていい。③難しい用語や言葉は使わない。むしろ使ってはいけない。④もっとも大事なことは、読み手について、どれだけ想像できるか。⑤「何を書くか」は「相場観」で見つけられる。⑥「文章」を書こうとしない。話をするつもりで書けばいい。⑦文章は、身体で覚える。「読むこと」で覚える。

もし口頭で誰かにこの話を伝えるとしたら、どういうふうに説明すればもっとも伝わりやすいかを考える

論理構成を文章で展開しようとすると、何やら難しいことのように思える。

が、言葉に出して説明しようと考えると、それほど難しくはなかったりする。

どうすれば、もっともうまくその内容を伝えることができるのか。

印象深く、結論をしっかり伝えることができるのか。

文章で考える悩んでしまうときも、しゃべるつもりで考えれば、以外にスムーズに浮かんでくる。

「要するに、こうでこうでこう」と実際に口に出してもいい。

頭の中で考えようとするより、メモを見ながら口に出して考えると、はるかに早く大きな枠組みで構成ができる。

それをメモに書き写す。

この内容は締めにふさわしいな、と思えるフレーズや内容を先に決めてしまう

そうすると、インパクトのある冒頭と、締めが決まることになる。

それから、締めに向かう流れを作る。

「伝えたいことリスト」を作って構成を考える方が、俄然、早く文章が書ける

「伝えたいことリスト」とは、つまりは「この話はどうしても入れたい要素」というもの。

その要素を、どういう順番で入れればすべて盛り込めるのか、締めに向かっていけるのかを考える。

導入部分に、もっとも共感できる内容、印象深い内容、気になる内容を盛り込む

文章を書くことを仕事にしている私は、「起承転結」のような既存の枠組みを意識して構成を作ることは、まずない。

論理構成を意識しすぎて、展開がつまらないもの、わざとらしいものになってしまうケースもあるから。

私が意識しているのは、「一気に」読んでもらうにはそうすればいいか、ということだけ。

想定して「読み手」が、「そうだよな」「おや?」「あれ?」「ん?」「なんだこりゃ?」と思う表現、「え?」「すごいな」ホントかよ?」と思えるような内容(数字や事実)を入れる。

間違ってもやってはいけないのは、「私は~」「当社は~」といった、ごく普通の始まり方。

しゃべっているのと同じように伝えればいい、しゃべっていることをそのまま「文章」にしてしまえばいい

文章の目的はわかりやすく伝えること。

本来なら、しゃべって伝えてもいいことを、いろんな理由から文字にしている、というだけのことだから。

慣用句など使わない、難しい言葉も使わない、平易でわかりやすくて、日常的に使う言葉だけでうまく説明ができている文章ができあがる。

それで十分。

なぜなら、相手に伝えたいことを伝えることができるから。

取材が面白かった。

これを「読み手」に使い誰かに伝えるなら、どんな展開で話をするか。

そう考えて要素を取り出し、整理し、構成を作り、紙に書き、文章を書き始める。

文章で書こうとすると難しい論理展開も、「話をするとすれば」と仮定するだけで以外にするっと出てきたりする。

「結局言いたいことは」と始めるだけで、最終的な結論も見えてくる。

文章は無理にひねり出す必要はなく、すでにある事実をピックアップし、それを組み替えて、伝えていけばいい

必要なのは、具体的な「事実」や「エピソード」であり、書き手がひねり出した言葉ではないということ。

会社の企画書でも、レポートでも、プレゼン資料でも大事なことは、具体的な「事実」や「話」をひとつでも多く盛り込むこと。

いくら「すばらしい」「ステキだ」「かっこいい」と自分の印象や感想を書き加えたところで、事実の重みはまったく伝わらない。

読み手が求めているのは、感想や印象ではなく、驚くような事実やエピソード。

「事実」や「具体的な話・エピソード」「数字」こそが、文章の素材になる。

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