『おもろい話し方芸人だけが知っているウケる会話の法則』より

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『おもろい話し方芸人だけが知っているウケる会話の法則』(芝山大補 著)
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・中身のない発言をすると、会話の心理的ハードルがグッと下がり、相手も発言しやすくなる
・擬音が入っただけで臨場感アップ。オススメの擬音は「ブワァァァ」
・「普通ならこうなのに〇〇だった」と「普通」と比較することで、異常さをより際立たせる
・自分の感情や気持ちが話をおもしろくする
・「出だしゆっくり、声低め」
・フリを効かせて、オチで裏切る、これぞお笑いの基本
・笑いの基本は「逆マウンティング」
・「どう感じたか」より「どうしたいか」が相手に響く
・自分のすべりを笑いに変えるひと言 あれ? なにこの空気?
・日常に潜むちょっとおもしろい出来事をみつけ、それを絶妙に「盛る」
・嘘っぽい話に信ぴょう性を出すには、リアルな描写を入れる
・嘘っぽい話に信ぴょう性を出す方法 予防線を張る

・中身のない発言をすると、会話の心理的ハードルがグッと下がり、相手も発言しやすくなる

この人話しやすい、話していて楽しいと思ってもらえるような会話上手な人は、めちゃくちゃしょうもない、どうでもいい話を積極的に織り交ぜる。

なんか今日、肌カッサカサなんだけど

ちょっと見てくださいよ! ここ電波1本ですよ

あっ見て、猫いる

自然と会話がはずむような仲の良い友だちや、話しやすい先輩、一書にいて落ち着く恋人との会話では、中身のない話が飛び交っていないでしょうか。

これこそ、会話のハードルが下がりきった理想の状態。

中身のない発言を織り交ぜているかどうか。

このシンプルな差が「話しやすい人」と「話しづらい人」を分ける境界線だった。

・擬音が入っただけで臨場感アップ。オススメの擬音は「ブワァァァ」

また「パッ!」も使い勝手がいい擬音です。

例えば「浮気相手とデート中、なんか聞いたことある声やな~と思って後ろを見たら、自分の彼女が浮気してたんだよ」という驚きの話に、「パッ!」を取り入れるだけで、さらに話がおもしろく感じられる。

「浮気相手とデート中、なんか聞いたことある声やな~と思って「パッ!」と後ろを見たら、自分の彼女が浮気してたんだよ」

「パッ!」を入れたことで、よい光景が浮かびやすく、落ち前の緊張感も固まって、よりおもしろく感じられる。

擬音とあわせて身振り手振りを加えると、よいいっそう臨場感が出る。

手と指を使って、人形劇みたいに表現する、そんなイメージ。

身振り手振りをあまり使ったことがない人は、「桃太郎」の物語を身振り手振りを交えて話す練習を。

・「普通ならこうなのに〇〇だった」と「普通」と比較することで、異常さをより際立たせる

擬音とあわせて、話をおもしろくする要素が「比較」

この前、道路沿いで待ち合わせしてたら、向こうから車がブーンって来たんですよ。

そしたら車がキィィィッって止まって、窓がウィーンって開いたんです。

普通なら、「道でも聞かれるのかな?」って思うじゃないですか?

そしたら、運転手が「この車、先週買ってん」って言って、そのままブーンって行っちゃったんですよ。

普通なら〇〇するじゃないですか?

まともな人なら〇〇って言いそうなもんですよね?

たいていは〇〇だと思うじゃないですか?

・自分の感情や気持ちが話をおもしろくする

描写ばかり聞かれていると、話が単調に聞こえ、退屈する。

小説も、そこに登場人物の感情や気持ちが入ってくるからこそ楽しく読み続けることができる。

・「出だしゆっくり、声低め」

実力のある芸人ほど最初から勢い込んで話さず、トーン低めに、ゆったりと話し始める。

いきなりテンションマックスで「昨日さ! めっちゃおもしろかったんだけどね!」とまくし立ててしまう人がいる。

そんな話はたいていまわりがついていけずにシラけてしまう。

自分ばかりが盛り上がって、まわりはどんどん冷めていく。

・フリを効かせて、オチで裏切る、これぞお笑いの基本

(フリ)オリジナルギャグやります (オチ)ゲッツ!(オリジナルではない)

(フリ)昨日、めっちゃ贅沢したわ (オチ)牛丼に卵つけてん(そんなに贅沢ではない)

(フリ)おれ芸能人に詳しいんだよね (オチ)本田翼って誰?(詳しくない)

フリを入れるだけで、おもしろくなれる。

・笑いの基本は「逆マウンティング」

とにかく相手より下へ、下へと潜っていく。

笑いのリングは「下の取り合い」の勝負。

人より負けているところを探せ。

これが、笑いの基本。

「先週、松阪牛のステーキを食べたんだよね」
「え~すごいな。おれなんて昨日の夕飯、ガム2枚よ? セレブやな~」

いわゆる自虐だが、これが話をおもしろくするポイントのひとつ。

・「どう感じたか」より「どうしたいか」が相手に響く

・自分のすべりを笑いに変えるひと言 あれ? なにこの空気?

時間止まったんかと思ったわ

ちょっと笑って!!

あれ? みんな生きてる?

(他の人を指さして)コイツが言えって言いました

おれがすべったみたいになってるやん

えっ、おれ帰ったほうがいい?

(関係ない人を指さして)どう考えてもおれとこいつが悪いな

あれ? もしかして私の声、聞こえてない?

いや、ウケるまで言うよ?

へいSiri この空気変えて

・日常に潜むちょっとおもしろい出来事をみつけ、それを絶妙に「盛る」

まったくの嘘はNG。

この話、もう少しこうだったらおもしろいのにな、というポイントを探す。

昨日、シャワーを浴びてたら、

めちゃくちゃ熱いお湯が出てきて「熱っっっ!」ってなったんだよ。

その話を彼女にしたら、

「へぇ~、そうなんだ」ってめちゃくちゃ冷たくあしらわれた。

昨日、シャワーを浴びていたら、

めちゃくちゃ冷たい水が出てきて「冷たぁぁ!」ってなったんだよ。

その話を彼女にしたら、

「へぇ~、そうなんだ」ってめちゃくちゃ冷たくあしらわれて、

シャワーよりよっぽと冷たかったわ!

・嘘っぽい話に信ぴょう性を出すには、リアルな描写を入れる

リアルな情報を話の細部に挟んでいくことで話の信ぴょう性は増す。

この前の雨の日に、道で思いっきりこけてる人がいてさ、

「めっちゃ派手に転んだな」と思って、パッと見たら、

胸にでっかく「七転び八起き」って書いたTシャツ着てんねん。

何回転ぶつもりやねん!

この前の雨の日に、渋谷のスクランブル交差点のTSUTAYAの前あたりを歩いてたら、40代くらいの小太りのおっさんが道で思いっきりコケててん。

こうした細かい描写を話に入れていくだけで、話のリアリティが増し、信ぴょう性がアップする。

・嘘っぽい話に信ぴょう性を出す方法 予防線を張る

これ、マジですよ?

ホント、信じられないと思いますけど

絶対、嘘やと思われちゃうんですけど

作り話かと思われるレベルなんですけど

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