『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ』より

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『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ』(瀧 靖之 著)
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・成績が伸びる子は幼い頃から図鑑が大好きで、よく見ていた
・伸びる子の親は、図鑑などを使って、子どもの好奇心を伸ばすという役割を果たしていた
・図鑑の始めどきは遅くとも3、4歳までに
・小さい頃のプレゼントは「図鑑」
・親も図鑑が好きだということを、子供に示す
・図鑑は少しずつ買い足していく
・5歳以上の子を図鑑に夢中にさせるには、親が楽しそうに読む姿を見せる
・親の「図鑑を見てみようね」のひと言で、効果倍増
・バーチャルとリアルを結びつける工夫をする
・最初の習い事は「音楽」がベスト
・賢い子を育てる親の役割は「好奇心の種をまく」こと
・やったけど身につかなかった、も子供の財産
・学習や技能、考え方に関係する脳の部分ほど、遺伝の影響を受けづらい
・十分な睡眠時間をとっている子は、慢性的に寝不足な子より、海馬の体積が大きく、基本的な記憶力も優れている
・暗記教科を勉強しても、その後に別のことをすると、覚えたことを忘れやすい

・成績が伸びる子は幼い頃から図鑑が大好きで、よく見ていた

大学生になったとき、自分なりに「調査」を始めた。

同級生たちに「子どもの頃、どんなことをするのが好きだった?」「どんな子ども時代を過ごしていた?」と質問した。

ひとつの共通点が浮かび上がった。

成績が伸びていった子は、幼い頃から図鑑が大好きで、よく見ていた。

見ていた図鑑の内容は、人それぞれ。

しかし、多くの学生たちは、字が読めるか読めないかくらいの時期から図鑑が家にあったと言う。

・伸びる子の親は、図鑑などを使って、子どもの好奇心を伸ばすという役割を果たしていた

子どもが図鑑で得る「バーチャルな知識」と、現実世界の「リアルな体験」とを親が結びつけてあげる。

バーチャルの知識とリアルな体験が結びつくと、子どものワクワクは大きくなり、「知ること」に純粋な喜びや楽しさを感じ津。

それがよい刺激となって、脳に成長をもたらす。

・図鑑の始めどきは遅くとも3、4歳までに

強い好奇心を少しでも早く子どもに身に付けさせる。

図鑑を与える時期でいうと、遅くとも3、4歳には用意。

男女共通。

多くの子供は、3、4歳くらいになると、徐々に「好き・嫌い」を自分で判断するようになる。

するとせっかく図鑑を与えても「図鑑は嫌い」「花なんて嫌い」と言われるかもしれない。

ただ、3、4歳を過ぎてしまっても諦める必要はない。

・小さい頃のプレゼントは「図鑑」

図鑑は子供の脳に大きな成長をもたらす。

好き・嫌いを子供が自分で判断する前から、身近に置いて親しませる。

・親も図鑑が好きだということを、子供に示す

なるべく、図鑑を読むのを習慣にする。

子供は親をまねて、自分で図鑑を読むようになる。

短時間でもいいから、できる範囲で毎日

・図鑑は少しずつ買い足していく

いっぺんに買ってしまうと「読まない図鑑がもったいない」という気持ちになり「押しつけモード」になる。

押しつけられていると感じたら、子供はかえって図鑑を見たがらなくなってしまう。

・5歳以上の子を図鑑に夢中にさせるには、親が楽しそうに読む姿を見せる

子供が図鑑に興味を示さなくても、いくらでも挽回可能。

子供が嫌いだと言ったその図鑑を、親が楽しそうに読んでいればいい。

子供が親が楽しそうによむ図鑑を横から覗いて読み始める。

図鑑に書かれていることを話題にして少し話をしてあげる。

・親の「図鑑を見てみようね」のひと言で、効果倍増

子供が興味をもたないなら、普段の会話も少し工夫する。

たとえば子供が、拾った落ち葉を「はっぱ!」と見せてくれたら、

「何のはっぱかな? 帰って図鑑を見てみようね」

・バーチャルとリアルを結びつける工夫をする

親自身の興味や家族のイベントを、バーチャルとリアルを結びつける機会にする。

両親が旅行好きなら、旅行の前にちょっと予習して、歴史や文化について説明できるようにする。

旅先でそれを説明してやる。

・最初の習い事は「音楽」がベスト

3歳くらいの習い事は、ピアノをはじめとする楽器がおすすめ。

その時期は特に音感やリズム感が身に付きやすい。

音を司る脳の領域と、言語を司る脳の領域は、ほぼ重なっている。

3、4歳は言葉の発達の時期。

楽器を演奏することで、言葉の領域にもよい刺激がいくと考えられる。

・賢い子を育てる親の役割は「好奇心の種をまく」こと

そして子供の伸びやすい時期を見つけて、「背中を押してあげる」こと。

親に伸ばしてもらった「好奇心」は、子供にとっては財産。

・やったけど身につかなかった、も子供の財産

身に付かなかったし、すぐにやめてしまった、でもいい。

この1年、2年の経験が生きるときが、必ずやってくる。

・学習や技能、考え方に関係する脳の部分ほど、遺伝の影響を受けづらい

脳の発達は、おおざっぱに言えば、7割前後が遺伝で決まる。

脳は基本的に、後ろから前に向かって発達していく。

発達が早い部分ほど、遺伝の影響を受けやすい。

生まれたらすぐに発達する「後頭葉」(見ることを担当)は8~9割が遺伝による。

聞くにあたる「側頭葉」の一部も生まれてすぐに発達する、遺伝の要素が大きい部分。

一方、「思考、判断、計画、創造、コミュニケーション」など、人間がイキイキと生きるために必要な「高次認知機能」を担う「前頭葉」は、脳の前のほうにある。

発達のピークも遅く、中学生になってもまだまだ成長し続ける。

環境による影響か大きい部分で、遺伝の要素は半分くらいとされている。

・十分な睡眠時間をとっている子は、慢性的に寝不足な子より、海馬の体積が大きく、基本的な記憶力も優れている

海馬は新しい神経細胞がどんどんうまれ、そのスピードが環境や生活習慣に左右されることが最近の研究でわかってきた。

よく眠る子ほど海馬が育つ。

眠らない子の海馬は育たない、その一番の原因はストレスと考えられている。

・暗記教科を勉強しても、その後に別のことをすると、覚えたことを忘れやすい

勉強内容は寝ている間に脳に保存されていく。

効率よく覚えるには、何かを覚えたら、そのまま寝てしまうしかない。

テレビを見たければ、見た後に暗記教科の復習をさっとやって寝る。

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