『名医は虫歯を削らない 虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法』より

本の学び

『名医は虫歯を削らない 虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法』
(小峰一雄 著)
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・歯を削らずに、虫歯を治せる治療法。それが、「ドックベスト療法」
・海外では、 20 歳以下の子どもの歯は削ってはならないというのが常識
・みなさんが歯医者でうがいをしている歯科ユニットから出てくるあの水は、恐ろしいほどの細菌だらけ
・抜歯すると歯を支える骨が崩れ始める  
・歯磨きをすればするほど虫歯が予防できるかについては、効果があるとは言い切れない
・砂糖をやめれば、虫歯の約9割は予防することができると考えている

・歯を削らずに、虫歯を治せる治療法。それが、「ドックベスト療法」

ドックベスト療法とは、アメリカで開発されたもので、ドックベストセメントという薬を使います。

成分には、殺菌作用のある銅2%と鉄1%、そして複数のミネラルが含まれており、虫歯の穴に詰めることで、虫歯菌を死滅させ、歯の再石灰化を促してくれるのです。

治療時間はわずか 10 分、フタで密閉して新たな菌の侵入を防げれば、徐々に痛みも消え、気づかないうちに虫歯も治っているという、まさに夢のような虫歯治療法です。

・海外では、 20 歳以下の子どもの歯は削ってはならないというのが常識

虫歯で削った歯は、削った部分だけでなく、目には見えない無数のひびが全体に入った状態になります。

そこに、たとえばインレー(歯の詰めもの)のような金属を装着すると、それがくさびのような働きをして、一気に歯が割れてしまうことがあるのです。

実は海外では、 20 歳以下の子どもの歯は削ってはならないというのが常識になっています。

なぜなら成長期の子どもの永久歯を削ってしまうと、 30 歳までに抜歯することになる確率が大変高いということが、統計的にも明らかになっているから

・みなさんが歯医者でうがいをしている歯科ユニットから出てくるあの水は、恐ろしいほどの細菌だらけ

・抜歯すると歯を支える骨が崩れ始める  

嚙む力が弱まり、嚙む回数が減るということは、海馬への刺激が少なくなってしまうということ。

その結果、認知症になったり、身体機能が低下したりして、さらに老化が早まってしまう

歯を抜くと、 歯槽骨 という歯を支えている周囲の骨が砂上の楼閣のように崩れ始め、抜いた歯の隣の歯もグラグラになってしまいます。

口の中にいる無数の細菌が、歯を抜いたときにできた傷口から血液中に流れ込み、全身を回って菌血症になる場合があります。

歯は削った瞬間から口だけでなく体全体に対して、大変なリスクを負うことになります。

私がこれ以上、みなさんに歯を削ってほしくないと思うのは、この事実を目の当たりにしている

・歯磨きをすればするほど虫歯が予防できるかについては、効果があるとは言い切れない

WHO(世界保健機構)が2003年、「明確な相関関係を示す根拠はない」、つまりはっきり関係があるとは言い切れないと発表しています。

そればかりか、頻繁に歯を磨くと虫歯ができる確率を高める場合もあります。  

食後すぐに歯を磨いてしまうと、まだやわらかいエナメル質が削り取られるばかりか、再石灰化も途中で妨げられることになります。

その結果、エナメル質に穴が開いてしまうのです。

そのため私は、食後すぐではなく、30分以上経ってからの歯磨きをおすすめしている

・砂糖をやめれば、虫歯の約9割は予防することができると考えている

砂糖を摂らないことは、非常に重要で、砂糖をやめれば、虫歯の約9割は予防することができると考えています。  

非常に単純なもので、虫歯の多い患者さんや子どもたちは、砂糖を含む食品を非常に多く食べているということ

とにかく口に含んで甘かったら、飲食しないことが大切です。

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