『逆境は天からの贈り物』
(ジム ローン 著)
https://amzn.to/3Gkb9ox
人生は、
あなた自身が変わらなければ、
決して変わることはありません。
有益な書物を読む人を鼻で笑う人がいます。
しかし、本を読まない人間は字が読めないのと同じで、
無知から抜け出すことはできません。
よりよい仕事を探している人に、
水を差すようなことを言う人がいます。
けれども、人の真の幸せは、自分に合った天職を
見つけられるかどうかにかかっているのです。
大きな目標を持っている人に眉をひそめる人がいます。
しかし、目標がなければ何事も成すことはできず、
現状は変わりません。
うまくいっている人のことを影で悪く言う人がいます。
しかしながら、うまくいくことを否定していては、
がんばろうという気持ちは湧いてきません。
よりよい人生を目指して自分から離れていく人を、
泣いて引き止めようとする人がいます。けれども、
ときには心を鬼にしてでも、自分の可能性を閉ざしてしまう
ような人と距離を置かねばならないこともあるのです。
豊かになった人に憎しみを抱く人がいます。
しかし、豊かさを否定した生活を送る人は、
喜びや愛を感じることはできません。
これまでの生き方を変え、幸せをつかむには、
多少つらくても自分の庭に生えた雑草を
摘み取っていかなくてはなりません。
たしかに、友人はかけがえのないものです。
けれども、友人が離れていってしまうことを恐れて自分の可能性に背を向け、人生をあきらめてしまうのは愚かなことです。
ろくなことを言わない人たちと昼食をともにするくらいなら、むしろひとりで食事をしたほうがいいのです。
会っても時間の無駄にしかならないような人たちとは、会わないことです。
やりたくないこと、一緒にいたくない人に対しては、はっきり「ノー」と言うべきです。
悪い友人をたくさん持つよりは、わずかなよい友人を持つほうがましです。
「よい」友人を見極めてそのような人たちと付き合うことが大切なのです。
大切なのは、自分を正しい方向に導いてくれるような人との関係を、ちゃんと育むことです。
四季のごとく巡るあなたの人生が
どのようなものになるかは、
あなたの生き方ひとつで決まるのです。
私たちには、本を読むか、読まないかという選択肢が与えられています。
挑戦するか、あきらめるかという選択肢も与えられています。
失敗したときに責任を自分に帰するか、それとも他人に転嫁するかも私たち自身が決めることです。
人を愛するか憎むか、本当のことを話すか嘘をつくか、いまやるか先延ばしにするか、前進するか後悔するかといったことも、すべてはあなたの態度ひとつです。
岩や雑草やイバラのトゲにひるむことなく、
知恵を使い、たくさん種をまけば、
そのうちのいくつかは、必ず芽を出します。
秋に実るのは、春にまいた種が育ったものです。
嘘の種をまけば嘘が実り、浪費の種をまけば貧困が実ります。
怠けの種をまけば、蔵が空になります。
いまやるべきことを先に延ばしていれば、やがて何事もなすことができなくなってしまうでしょう。
春のそよ風の中で種をまくには、怠け心に負けない強い意志が必要です。
何かをなすのであれば、
いまあなたに訪れている春を
逃がすべきではありません。
春は訪れたいときに訪れるのです。
あなたを待つことはありませんし、まいた種をすぐに実らせてくれたりもしません。
いますぐ欲しいものがあっても、収穫は秋が来るまで待たなければならないのです。
人生の夏は、守りの季節です。
まいた種を育てるには、日々たゆまぬ
努力を続けて、害虫や雑草を
排除していかなければなりません。
人や出来事に傷つけられるのは、避けられないという
前提に立ったときに、あなたにできる唯一のことは、
ひたすら自分を高める努力をすることです。
人生で出会う人びとや、経験する出来事に、あなたは何度も傷つき、失望を味わうことでしょう。
それがこの世界の現実です。
大切なのは、人生で困難にぶつかったときにどのような態度を取るかであり、それを決めるのはあなた自身なのです。
才能を生かし、自分にできることをすべてやり遂げる――それがあなたの務めです。
秋は、喜びの季節となり、
物乞いの季節となります。
宇宙の法則は普遍です。
種をまいた者が、
実を刈り取ることができます。
冬は、私たちを試し、
本当に大きな苦しみを
味わっている人びとのことを
思い出させます。
冬をどのように過ごし、自分にどのように向き合ったか、
友とどのように摂氏、どのような生き方を心がけてきたか…。
それが、次の春のあなたの態度につながっていきます。
冬を迎えたときに大切なのは、春の訪れを見逃さないということと、冬の影響を春まで引きずらないということです。
怠慢は、つねに大きな代償を伴います。
冬は、やるべきことをやらなかった当然の結果でしかありません。
私たちは自分をだますのが得意です。
偽りの自分を作り出していないかどうか、
この機会によく考えてみましょう。
愚痴や噂話はやめ、将来への不安を捨てて自信を持つことです。
過去の過ちを認めることは大切ですが、それをいつまでも引きずるべきではありません。
これまでに自分がなしてきたこと、己を磨いてくれる逆境や、変化に富んだ人生に感謝しましょう。
それらの経験はすべて、人生の可能性を無限に広げてくれる天からの贈り物です。
人生の冬には、
人のことを思い、やさしくふるまい、
感謝の気持ちを持ちましょう。
人生は、あなた自身が変わらなければ、
決して変わることはありません。
逆境こそは、人生が変わるきっかけです。
そして人生の変化は、その人自身の変化が引き金となります。
うまくいかないことばかりで、もう耐えられない
と感じたときには、「この状態も必ずいつか終わる」
と自分に言い聞かせましょう。
あなたの失敗や成功は一時的な状態にすぎません。
沈んだものは、ちゃんと浮き上がってきます。
アンソニー・ロビンスは、その若き修行時代に師匠のジム・ローンにこう言われたという。
「君は『THINK AND GROWRICH』(『思考は現実化する』ナポレオン・ヒル著)を知っているかね?」
「もちろんです!」
「では、君は何回読んだかね?」
「1回です。」
「私は10回以上読み込み、それを実践している。
それが私と君の違いを作っているんだ」と。
コメント