『100年後まで残したい 日本人のすごい名言』より

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『100年後まで残したい 日本人のすごい名言』
(齋藤孝 著)
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・水木しげる「幸福の7ヵ条」
・井伏鱒二「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」
・山頭火「どうしようもないわたし」
・徳川家康「遺訓」
・ビートたけしさんは映画を撮るとき因数分解を活用
・松尾芭蕉「不易流行」
・丸くとも 一角あれや 人心
・宮本武蔵「観の目つよく、見の目よはく」

・水木しげる「幸福の7ヵ条」

第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

第二条 しないではいられないことをし続けなさい。

第三条 しないではいられないことをし続けなさい。

第四条 好きの力を信じる。

第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

第六条 なまけ者になりなさい。

第七条 目に見えない世界を信じる。

・井伏鱒二「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」

勧酒 于武陵

進君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生足別離

コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ

・山頭火「どうしようもないわたし」

どうしようもないわたしが歩いていゐる

・徳川家康「遺訓」

人の一生は重荷を負て遠き道を行くが如し いそぐべからず

不自由を常とおもへば不足なし 心に望みおこらば困窮したる時を思ひ出すべし

堪忍は無事長久の基 いかりは敵とおもへ

勝事ばかり知て まくる事をしらざれば害其身にいたる

おのれを責て人をせむるな

及ばざるは過ぎたるよりまされり

・ビートたけしさんは映画を撮るとき因数分解を活用

たとえば殺し屋Xが、ABCDと4人を殺していくというシーンを撮るとき、一人ひとり順番に殺害場面を見せていくと間延びして美しくない。

これをXA+XB+XC+XDと4人を多項式にあたる。

因数分解してX(A+B+C+D)と考えてみると、XがAを殺害したシーンのあと、ただ歩いているXを撮る。

そこでXはフェードアウト。

その後はBCDのしたいシーンを差し込めばいい。

・松尾芭蕉「不易流行」

去来曰く、蕉門に千歳不易の句、一時流行の句と云うあり。

是れを二つに分けて数へ給へども、其元は一なり。

不易を知らざれば基立ち難く、流行を知らざれば風新たに成らず。

(『日本古典全集 芭蕉全集 前』附録「去来抄」)

・丸くとも 一角あれや 人心

『譬喩尽』

丸くても 一角有て 丸かれよ 餘り丸きは 転び安きに

丸かれよ 唯丸かれよ 人心 角の多きは かゝり易きに

角も有れ 丸くも有れよ 人心 物に随ひ 事に応じて

・宮本武蔵「観の目つよく、見の目よはく」

目の付けやうは、大きに広く付くる目也。

観見二つの事、観の目つよく、見の目よはく、遠き所を近く見、ちかき所を遠く見る事、兵法の専也。

目の付け方は、大きく広く見ることである。

観・見二つの目があり、観の目を強く、見の目を弱く、遠いところを近いように見、近いところを遠いように見ることが兵法では不可欠である。

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