目玉を上下に動かして読む
「上下読み」の読み方も、基本は昨日の「左右読み」と同じです。
「左右読み」ではカードが右と左の2箇所にあり、視線を右、左と交互に移しながら読みました。
これに対して「上下読み」は、カードが上と下の2箇所にあり、視線を上下させながら読みます。
ですから、「上下読み」も補助者が必要です。
1人でもできないことはない
余談ですが、「左右読み」も「上下読み」も先生1人でやれないことはありません。
教卓の上に、カードを裏にして2山置きます。
右手と左手の親指に「指サック」を装着します。
まず、右手で右側の山の一番上のカードを取り、高く掲げます。
子どもたちが読みます。
読んだら、カードを元の山とは別の場所に置きます。
次に左手で左側の山の一番上のカードを取り、高く掲げます。
これを繰り返します。
「左右読み」なら、左右になるべく離れた位置にカードを提示します。
「上下読み」なら、上下に提示します。
カードの操作の失敗が多く、なかなかリズミカルに続けるのは困難ですので、練習を積む必要があります。
ただ、失敗してめちゃくちゃになると、なぜか子どもに大ウケします。
顔を向けないで目で見て読む
補助者は多くの場合子どもですから、自然と上下の差が出ます。
先生はいつもよりも高めにカードを提示するようにします。
「左右読み」の時と同じように、子どもたちに
なるべく顔を動かさないで、目を動かしてカードを見て読む
よう指示しておきます。
カードを読みながら、眼球運動の訓練もしようと考えているからです。
子どもたちの中には、眼球の上下運動かうまくできない子がいるそうです。
文章を読むときに文字を追うのが難しいことがあるそうです。
「上下読み」がその改善に効果があるかどうかは分かりませんが、上下を交互に見る練習にはなるのではないかと思います。
[留意点]
・低学年の場合は補助者を選ぶのも難しいので行いません。
・中学年や高学年の場合も、急がずにゆっくりと行います。
・あくまで、フラッシュカードの読み方のひとつとして、楽しく行います。
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