メモに慣れていない子は
メモに慣れていない子どもたちは、メモが長くなりがちです。
例えば、次のような文を読み上げて、メモをとるように指示をしたとします。
イルカは、魚と同じように水の中でくらしています。
ただ、魚とちがって、ときどき水面に上がっていきをします。
ねむっているときでも、いきはしなければなりません。
このとき、メモに慣れていない子は、
「イルカは、魚と同じように・・・・・」
というように、読み上げられた文をそのまま聴写しようとしてしまいます。
これでは、メモが追いつかず、結局必要なメモがとれないということになります。
メモは「単語」で書くことを教える
読み上げられたままにメモをすることをやめさせるには、
「メモは単語で書く」
ということを、まず教える必要があります。
もしも「単語」が分からなければ、しりとりをさせてみて、しりとりのひとつひとつが単語だと教えると分かりやすいです。
後で、そこに動詞や形容詞も入ることを説明します。
次に、先ほどの文を読み上げて、単語でメモをとらせます。
その後、単語でのメモの例を板書して示します。
イルカ 水中 くらす
水面 息 ねむっているときも
その後、別の文を読み上げてメモをとらせます。
これを何度か行ううちに、だいたいの子のメモの形式は整ってきます。
必要な単語をメモできるかどうかは、また別の指導が必要です。
[留意点]
・単語でとるという「形式」を教える段階なので、適切にメモをがとれたかどうかは評価せず、形式を評価するようにします。
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