『赤ちゃん~学童期 発達障害の子どもの心がわかる本』(笠原 麻里 (その他)著)
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・親ができること
子どもの世界観の理解
具体的な指示やしつけ
どなる、体罰はNG
進歩、発達はスモールステップ
注意する回数を減らす工夫
見逃してもいいことを決める
わざとやっているのではないことの理解
・「怒って終わり」ではなく、わかるように教える
・指示は具体的に。あいまない言葉は使わない。
・危険なことをした時は短い言葉できっぱり
・一目見て内容が分かるようにする(構造化)
・叱る回数を減らして、本当に困っていることを解決する
・気になる行動を書き出し、具体的な対策を考える
・ポイント制を導入してやる気を引きだそう
・ADHDの子は、ほめられると得にやる気が出る
・やめてほしい行動は叱らずに無視するのが効果的
・「怒って終わり」ではなく、わかるように教える
社会のルールやマナーが理解できていないだけのこと。
叱らずていねいにルールを教えてあげる。
教えるときに、否定的な言葉で叱って終わりにしない。
「怒り+否定的な言葉」の指示では意図が伝わりにくい。
恐怖心が先に立つ。
何をしたらいいのかまで考えることができない。
具体的にわかりやすく、どのような行動すればいいかを指示する。
肯定的に言うことで親の口調も穏やかになる。
・指示は具体的に。あいまない言葉は使わない。
長い指示は前半に言われた内容を忘れてしまうことがある。
突然の指示は、話の最初の部分を聞き逃してしまう。
短く分かりやすい単語で。
1つの文で1つの指示。
たとえや慣用句を使った言い方は、その意味を知らないと字義どおりに受け取ってしまう。
・危険なことをした時は短い言葉できっぱり
危険が差し迫っている時に叱るのはしかたのないこと。
「だめ!」「やめなさい!」と言って、体を抱きとめる。
厳しい口調と表情できっぱりと言う。
子どもが落ち着いたら手を離し、ゆっくりと穏やかな苦情で「どうすればよかったのか」を説明する。
・一目見て内容が分かるようにする(構造化)
子どもにかかわる場所すべてにマークをつける。
室内を目的別に区切る。
物事の手順を要らすとで示してスケジュール表にする。
・叱る回数を減らして、本当に困っていることを解決する
困った行動を
①社会的に受け入れられず絶対にやめさせるべきこと
②周囲に迷惑がかかるためなるべくやめさせるべきこと
③本人が困ること
の3つに分ける。
最も困っていること、周囲に大きな迷惑をかけることを選び出して改善に向けた対策をとったら、残りは後回しと割り切る。
・気になる行動を書き出し、具体的な対策を考える
ADHD対策には、紙とペンが必需品。
問題になっていることがらを箇条書きにする。
具体的な方法を考える。
たとえば、「忘れ物をしない」を目標にするなら、まずは「学校から帰る前に、連絡帳に書く」という目標を立てる。
1日できたらほめ、2日目もできたらもっとほめる。
大事なのは、やるべき課題をできるだけ限定すること。
安定してできるようになったら、次の課題に取り組む。
・ポイント制を導入してやる気を引きだそう
わかっているのできない、めんどくさいと感じがちなのがADHD。
有効なのがポイント制。
まず、何ポイントたまれば、どんなことができるかを示す。
2ポイント…すきなおやつ
10ポイント…ゲーム30分
15ポイント…ファーストフード店へ
など、子どもが好きそうなものをたくさんリストアップ。
次に、ポイントを得るための活動やお手伝いをリスト化。
新聞をとる…2ポイント
連絡帳を書いてくる…4ポイント
夕食の前に宿題を終える…5ポイント
横に空き瓶とビー玉を用意して1ポイント獲得したらビー玉を1個びんに入れる。
ポイントを使うときはびんの中のビー玉を渡す。
ポイントを与えるときは、忙しくても「あとで」などと引き延ばさないこと。
最初の1週間は気前良くボーナスポイントをあげるなど、やる気を引き出す。
・ADHDの子は、ほめられると得にやる気が出る
結果ではなく経過をほめる。
スモールステップでささいなことをほめる。
おしみなくほめる。
ストレートな言葉で愛情を伝える。
・やめてほしい行動は叱らずに無視するのが効果的
目をつぶるとした項目は「無視する」という方法で親の思いを伝える。
やめてほしいことをしていても注目せず、ため息をついたりもしない。
その行動をやめたら初めて「やめられてえらかったね」とほめる。
すぐにやってほしいことがあるときは、
①正面からしっかり目を合わせ
②静かに穏やかな声で
やるべきことを伝える。
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