『天才の思考 高畑勲と宮崎駿』より

仕事術

『天才の思考 高畑勲と宮崎駿』
(鈴木 敏夫 著)
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ジブリの映画ができるまでの裏話が興味深く語られます。
ジブリファン必読。

ヒットするかどうかは宣伝や配給なども大きく関係することがわかります。

・「映画は頭で観るんじゃない。腹で観るんだ!」
・テーマは、「生きろ。」ではなくて…「適当」

・「映画は頭で観るんじゃない。腹で観るんだ!」

後年、その会議に出席していたある方から聞いたところによると、専務だった堀内實三さんが、西野さんの提案に反対されたそうです。

当時、東宝の中では、西野さんと堀内さんが二大巨頭と言われ、僕は堀内さんにもずいぶんお世話になっていました。

堀内さんは慎重な方だから、「『もののけ姫』一本に賭けて大丈夫なのか。内容も難しい映画だ。そんなに簡単にはいかないだろう」と話したらしい。

そこで西野さんが名台詞をはいた。

「映画は頭で観るんじゃない。腹で観るんだ!」

その一言で場の雰囲気がガラリと変わったそうです。

・テーマは、「生きろ。」ではなくて…「適当」

その視点から新たにコピーを考え直したとき、作中で見つけたのが、藤原先生の「適当」という言葉でした。

――日本の名匠、高畑勲監督の最高傑作誕生。テーマは、「生きろ。」ではなくて…「適当」

――五人の家族プラス一匹が織りなす笑いと涙と感動と、え~と、あとなんだっけの毎日。

――『もののけ姫』を凌ぐ スタジオジブリの 国民映画 第2弾!?

――日本全国民に「幸せ」と「元気」を贈る名匠・高畑勲完読の とりあえず の最高傑作誕生。

――いよいよ明日、適当な時間にお越し下さい。

追告では、関係者に向けて、こちらのメッセージを伝える台詞を引用しています。

――人生、あきらめが肝心です。

――ケ・セラ・セラ なるようになるゥ~ 未来は見えない お楽しみィ~

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