『逆境は天からの贈り物』より

学級経営

『逆境は天からの贈り物』
(ジム ローン 著)
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人生は、

あなた自身が変わらなければ、

決して変わることはありません。


有益な書物を読む人を鼻で笑う人がいます。

しかし、本を読まない人間は字が読めないのと同じで、

無知から抜け出すことはできません。

よりよい仕事を探している人に、

水を差すようなことを言う人がいます。

けれども、人の真の幸せは、自分に合った天職を

見つけられるかどうかにかかっているのです。

大きな目標を持っている人に眉をひそめる人がいます。

しかし、目標がなければ何事も成すことはできず、

現状は変わりません。

うまくいっている人のことを影で悪く言う人がいます。

しかしながら、うまくいくことを否定していては、

がんばろうという気持ちは湧いてきません。

よりよい人生を目指して自分から離れていく人を、

泣いて引き止めようとする人がいます。けれども、

ときには心を鬼にしてでも、自分の可能性を閉ざしてしまう

ような人と距離を置かねばならないこともあるのです。

豊かになった人に憎しみを抱く人がいます。

しかし、豊かさを否定した生活を送る人は、

喜びや愛を感じることはできません。


これまでの生き方を変え、幸せをつかむには、

多少つらくても自分の庭に生えた雑草を

摘み取っていかなくてはなりません。

たしかに、友人はかけがえのないものです。

けれども、友人が離れていってしまうことを恐れて自分の可能性に背を向け、人生をあきらめてしまうのは愚かなことです。

ろくなことを言わない人たちと昼食をともにするくらいなら、むしろひとりで食事をしたほうがいいのです。

会っても時間の無駄にしかならないような人たちとは、会わないことです。

やりたくないこと、一緒にいたくない人に対しては、はっきり「ノー」と言うべきです。

悪い友人をたくさん持つよりは、わずかなよい友人を持つほうがましです。

「よい」友人を見極めてそのような人たちと付き合うことが大切なのです。

大切なのは、自分を正しい方向に導いてくれるような人との関係を、ちゃんと育むことです。


四季のごとく巡るあなたの人生が

どのようなものになるかは、

あなたの生き方ひとつで決まるのです。

私たちには、本を読むか、読まないかという選択肢が与えられています。

挑戦するか、あきらめるかという選択肢も与えられています。

失敗したときに責任を自分に帰するか、それとも他人に転嫁するかも私たち自身が決めることです。

人を愛するか憎むか、本当のことを話すか嘘をつくか、いまやるか先延ばしにするか、前進するか後悔するかといったことも、すべてはあなたの態度ひとつです。


岩や雑草やイバラのトゲにひるむことなく、

知恵を使い、たくさん種をまけば、

そのうちのいくつかは、必ず芽を出します。

秋に実るのは、春にまいた種が育ったものです。

嘘の種をまけば嘘が実り、浪費の種をまけば貧困が実ります。

怠けの種をまけば、蔵が空になります。

いまやるべきことを先に延ばしていれば、やがて何事もなすことができなくなってしまうでしょう。

春のそよ風の中で種をまくには、怠け心に負けない強い意志が必要です。


何かをなすのであれば、

いまあなたに訪れている春を

逃がすべきではありません。

春は訪れたいときに訪れるのです。

あなたを待つことはありませんし、まいた種をすぐに実らせてくれたりもしません。

いますぐ欲しいものがあっても、収穫は秋が来るまで待たなければならないのです。


人生の夏は、守りの季節です。

まいた種を育てるには、日々たゆまぬ

努力を続けて、害虫や雑草を

排除していかなければなりません。


人や出来事に傷つけられるのは、避けられないという

前提に立ったときに、あなたにできる唯一のことは、

ひたすら自分を高める努力をすることです。

人生で出会う人びとや、経験する出来事に、あなたは何度も傷つき、失望を味わうことでしょう。

それがこの世界の現実です。

大切なのは、人生で困難にぶつかったときにどのような態度を取るかであり、それを決めるのはあなた自身なのです。

才能を生かし、自分にできることをすべてやり遂げる――それがあなたの務めです。


秋は、喜びの季節となり、

物乞いの季節となります。

宇宙の法則は普遍です。

種をまいた者が、

実を刈り取ることができます。


冬は、私たちを試し、

本当に大きな苦しみを

味わっている人びとのことを

思い出させます。

冬をどのように過ごし、自分にどのように向き合ったか、

友とどのように摂氏、どのような生き方を心がけてきたか…。

それが、次の春のあなたの態度につながっていきます。

冬を迎えたときに大切なのは、春の訪れを見逃さないということと、冬の影響を春まで引きずらないということです。

怠慢は、つねに大きな代償を伴います。

冬は、やるべきことをやらなかった当然の結果でしかありません。


私たちは自分をだますのが得意です。

偽りの自分を作り出していないかどうか、

この機会によく考えてみましょう。

愚痴や噂話はやめ、将来への不安を捨てて自信を持つことです。

過去の過ちを認めることは大切ですが、それをいつまでも引きずるべきではありません。

これまでに自分がなしてきたこと、己を磨いてくれる逆境や、変化に富んだ人生に感謝しましょう。

それらの経験はすべて、人生の可能性を無限に広げてくれる天からの贈り物です。


人生の冬には、

人のことを思い、やさしくふるまい、

感謝の気持ちを持ちましょう。


人生は、あなた自身が変わらなければ、

決して変わることはありません。

逆境こそは、人生が変わるきっかけです。

そして人生の変化は、その人自身の変化が引き金となります。


うまくいかないことばかりで、もう耐えられない

と感じたときには、「この状態も必ずいつか終わる」

と自分に言い聞かせましょう。

あなたの失敗や成功は一時的な状態にすぎません。

沈んだものは、ちゃんと浮き上がってきます。


アンソニー・ロビンスは、その若き修行時代に師匠のジム・ローンにこう言われたという。

「君は『THINK AND GROWRICH』(『思考は現実化する』ナポレオン・ヒル著)を知っているかね?」

「もちろんです!」

「では、君は何回読んだかね?」

「1回です。」

「私は10回以上読み込み、それを実践している。

 それが私と君の違いを作っているんだ」と。

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