『子どもが学校に行きたくないと言ったら読む本』(菅野 純 監修)
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・学校に原因を求めがちだが、原因を解決することと学校に元気に行けるかどうは別
・子どもは思っていることをちゃんと言葉にできない
・夫婦仲の悪さは子どもの問題行動の引き金になることが多い
・原因探しはほどほどにして、子どもが元気になれるようなことをするのがオススメ
・登校できるための4つの条件
1 学校は行かなくてはいけない場所だ、と教えられていること
2 プラスの学校体験があったり、予期できたりすること
3 心のエネルギーが十分であること
4 社会的能力が年齢相応に身に付いていること
・登校しぶりのきっかけ(家庭でのできごと)
1 心のエネルギーを低下させるできごと
2 スマホやゲームのしすぎ
3 きょうだい間の差別や偏愛
4 親の無関心やネグレクト
5 家庭のリズムや習慣が社会と大きく隔たっている
・登校しぶりのきっかけ(学校でのできごと)
1 子ども同士の人間関係
2 先生との関係
3 コミュにケーソンが苦手
4 集団圧による学校ストレス
5 学校的活動へのストレス
6 勉強についていけない
・登校しぶりのきっかけ(子どもの資質)
1 体が弱い
2 神経過敏
3 発達障害
4 心の病気
5 心身の病気
・学校に原因を求めがちだが、原因を解決することと学校に元気に行けるかどうは別
親が知りたいのは、なぜ学校に行きたくないかの理由。
親は原因探しをしたくなるし、「原因を解決すれば行ける」と考える。
確かに、登校をしぶるきっかけは学校でのできごとであることも多い。
しかし、人間は、原因がわかっても気分がすぐれないときがたくさんある。
原因を解決したからといって、学校に元気に行けるかどうかは別。
・子どもは思っていることをちゃんと言葉にできない
一応理由らしいことをしゃべっても、これが偽りの理由のこともある。
本当の気持ちはうまく言えないものだから。
・夫婦仲の悪さは子どもの問題行動の引き金になることが多い
子どもは家の中にある何か危機のようなものを敏感に感じ取っている。
子どもは自分の存在を、両親の安定した関係に依存している。
だから、両親の不仲は子どもにとっては最大の危機の一つ。
子どもの問題行動は大人へのSOS。
・原因探しはほどほどにして、子どもが元気になれるようなことをするのがオススメ
登校しぶりの原因は「きっかけ」にすぎないことが多く、その場合はそこを追求しても根本解決へはたどり着かない。
原因探しはほどほどにするのがおすすめ。
学校へ行かない日の過ごし方にも当てはまるが、心のエネルギーをためられるような楽しいことをして過ごすのがおすすめ。
こういう悩みの中で子どもは成長しているんだということを、けっして忘れないでほしい。
その中で、親のほうも、キャパシティが大きくなっていく。
・登校できるための4つの条件 1 学校は行かなくてはいけない場所だ、と教えられていること 2 プラスの学校体験があったり、予期できたりすること 3 心のエネルギーが十分であること 4 社会的能力が年齢相応に身に付いていること
1
大学生へのアンケートや、「どうして自分は不登校にならなかったか」というレポートによくと、学校は行かなくてはいけない場所だと、きちんと言われている子が多数だった。
2
学校に行くと楽しいことがある、好きな誰かに会える、何か楽しいことがありそうだという予感がある。
3
やる気や元気のもと。
家で大事にされる、励まされる、慰められるなど、いろいろバックアップしてもらえる大勢がある。
学校でも、先生から認められる、友達が評価してくれる。
4
社会的能力は「集団の中でそれなりにやっていく能力」と言い換えることができる。
友達とあいさつ、つまらないことでケンカしない、積極的に友達と仲良くなれる、問題解決能力がある、状況判断がそれなりにできる、人に思い遣りをむけられる、など。
登校しぶりや不登校の場合、そのいずれか、あるいは複数が欠けている可能性が高い。
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