『いい人間関係は「敬語のくずし方」で決まる』
(藤田尚弓 著)
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・丁寧な敬語をくずさないでいると、カジュアルな話題が盛り上がりにくくなる
・敬語には、相手を敬っていることを表現する機能だけでなく、距離を保ち、立ち入らせなくする機能もある。
・敬語をくずさないことの3つのリスク
「先入観をもたれてしまう」
「関係性を深めるのに時間がかかる」
「第一印象での評価が続く」
・硬い敬語を抜け出せない3つの心理
「くずしてもいい場面が見極められない」
「相手に失礼になるという心配」
「相手からくずしすぎと思われてしまうのでは」
・敬語をくずしていいタイミングを見極める3つのチェック
「相手との関係性」
「どんな場面か」
「どんな話題か」
・敬語以外の部分で敬意を示す
・くずした敬語の例
・丁寧な敬語をくずさないでいると、カジュアルな話題が盛り上がりにくくなる
オフィシャルな話からプライベートな話へシフトし、丁寧な敬語からカジュアルさを交えた敬語にして人間関係を構築していく。
仕事とは関係のない雑談をしておくこと、お互いに親近感を持っておくことは、仕事をする上で有利に働く。
会話がうまい人に共通することの一つは、話題をオン(ビジネストーク)からオフ(雑談などプライベートの会話)にスイッチさせるスキル。
・敬語には、相手を敬っていることを表現する機能だけでなく、距離を保ち、立ち入らせなくする機能もある。
丁寧な敬語には「距離を取りたい」「これ以上プライベートに踏み込ませたくない」といったネガティブな意思を伝えるという側面もある。
逆に言うと、失礼のないように敬語をくずせるようになれば、距離を縮めてもいいという気持ちを相手に伝えられる、ということでもある。
敬語をくずすのは慣れないと勇気がいるかもしれないが「仕事とは関係のない話をしてもいいんだな」と相手に思ってもらえる環境作りのために、ぜひ覚えておきたいスキル。
・敬語をくずさないことの3つのリスク「先入観をもたれてしまう」「関係性を深めるのに時間がかかる」「第一印象での評価が続く」
私たちは思っている以上に、思い込みにとらわれてしまう生き物。
敬語をくずせないでいると「とっつきにくい」「真面目すぎてつまらない」「話しにくい」といった性格だとすり込まれてしまうリスク。
相手は「真面目だけれどつまらなそうな人」という先入観をもってしまったあなたに対しては、仕事以外の話をすることを減らす。
積極的な会話は遠慮するというレベルで、どこかよそよそしい態度。
アメリカの実験社会心理学者S・アッシュの、情報が出される順番で人の評価が変わってしまうという研究。
・硬い敬語を抜け出せない3つの心理「くずしてもいい場面が見極められない」「相手に失礼になるという心配」「相手からくずしすぎと思われてしまうのでは」
敬語をくずした方がいい場面と、使い続けた方がいい場面がある。
・敬語をくずしていいタイミングを見極める3つのチェック「相手との関係性」「どんな場面か」「どんな話題か」
仕事の相手ではない、初対面だが仲良くできそうな相手、年上だが利害関係なく付き合える、プライベートで知り合った。
オフィシャルでない、プライベート寄り、リラックス、個人的な。
挨拶のような話題、雑談、趣味などのプライベートな話題、自慢話や武勇伝など開いてが話したい話題。
・敬語以外の部分で敬意を示す
ややカジュアルな話し方をしても、言葉以外の部分で敬意を表現して、総合点が変わらないようにすれば、相手を大切にしているという気持ちは伝わる。
・リスクを最小限にする「くずし方」の基本は「場面」と「話題」に合わせる。
笑いが出るようなカジュアルな話題のときには少しくずした敬語、ビジネスの話題になったときには丁寧な敬語に戻す。
初対面の相手と敬語で丁寧に話すときにも、会話が硬くなりすぎないように、敬語に普通体を2~3割交ぜる。
・くずした敬語の例
(つぶやき)奥さんが買ってきてくれるのはうらやましいなあ・・・。
(文末省略)着ないわけにはいかなくて・・・
(感想をもらす)うちでは野放しだもんなあ・・・
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