『ママ、怒らないで。』
(斎藤 裕 著,斎藤暁子 著)
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小さい頃の自分の気持ちを閉じ込めてしまっているからわからない
ほかのおうちの人に対してはすごくいい人で、嫌なことでも何でも無理してやる
だから自分で気づいていない我慢や嫌な気持ちがたまって心がいつもパンパンにつまっているの
・子供が責任を負ってしまうのには理由がある
・負の感情を「嗜癖」という形で紛らわす
・生きづらさを改善させるには負わされていた責任を親に返ることが必要
・手紙を書くことが有効
・子供が責任を負ってしまうのには理由がある
①子供は親の愛情と承認が欲しくてたまらない。
②子供は衣食住のすべてを親に依存しなければ生きていけず、必要なものを与えてくれる親を理想かする。
③親子は力関係が歴然。子供にとって親は強大。
そのため常に「親は正しい」と思い込むことで、親の価値観・信念・信条だけでなく、理想や期待までも脅迫的に取り入れる傾向にある。
④親が表す不快感や怒りの態度や言動などによって罪悪感を植え付けられる。
⑤親からの虐待的な仕打ちで尊厳を踏みにじられ、自尊心をはぎとられるといった恐怖や不安を与えられた場合、子供は親に従わざるを得ない。
・負の感情を「嗜癖」という形で紛らわす
機能不全家族
・家族間に「対等性」「平等性」が失われていて
・子供から自然に湧いてきた欲求や感情を受け止めることをせず
・子供を親の都合や価値観でしばり
・子供の持って生まれた資質や個性を花開かせる環境を築く努力をしない、責任を負わない親のいる家庭
ある専門家は、「日本人の家族の8割近くが、機能不全家族のように思える」とも言っている。
不満・怒り・恐れ・不安・悲しみ・寂しさ・空虚感などの負の感情を親に受け止めてもらえず、我慢を強いられてきたという背景。
満たされない欲求や負の感情を「嗜癖」という形で紛らわす。
子供の指しゃぶり・自慰行為・ゲーム嗜癖などがそれに当てはまる。
・生きづらさを改善させるには負わされていた責任を親に返ることが必要
生きづらさや対人関係・子育て・嗜癖などの問題を改善させるためには、子供時代の自分が無用な責任を負わされていたことに気づいて、本来負うべきだった親にその責任を変えることが必要。
責任を返すとは、負わされていた責任を自分から切り離す作業のこと。
①子供時代の自分が本来負わなくてよかった責任(役割や義務、トラウマなど)を負わされていたことに気づいて、その責任は、親が負わなければならなかったものであることを認識する
②幼い事から消化されていない負の感情を拾い上げながら開放していく
③機能不全家族の中で身に付けることになった生き方・考え方や人間関係のパターンを、自分にとってプラスになるように換えていく
④感情を適切に処理できるスキルを身に付けていく。
・手紙を書くことが有効
①これまでや現在の苦しみ・問題には、どのようなものがあるか、書き出す
②苦しみの原因となった出来事や体験、親・身内との関係性とは、どのようなものか、書き出す
③駆使身の原因となった出来事や体験、手紙を書く相手(親・身内)には、どのような気持ちや感情があるか
④負わされた役やりや義務には、どのようなものがあるか
⑤負わされた役割や義務の責任は、誰によって、どのように果たされるべきものであったか
⑥④について、今後どうしていくか。または、どうしていきたいと思っているか。
⑦①~⑥のことや手紙の相手に対し、無力で何も言えなかった幼い自分に代わって、今の自分が言うことで守ってあげられる言葉があるとしたら、それは何か
⑧子供時代に取り込まれたもので、今の自分や子育てにマイナスに働いている信念・信条には、どのようなものがあるか
⑨②④⑧が自分の人生にどのような影響を与えたか
⑩現在、相手に望むことはあるのか、ないのか。あるとしたら、それは何か。
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