『にがてが消える心理学』より

本の学び

『にがてが消える心理学』
(神岡 真司 著)
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多くの人がもつ種々の苦手感覚について、その対処法をエビデンス付きで紹介しています。

ピックアップ

・すぐ落ち込む
・周りの目を気にしてしまう
・自己肯定感が低い
・何をするにも意欲が湧かない

・すぐ落ち込む

落ち込んだとき、早期に立ち直るには自己暗示が効果的。

たとえば「自分は大丈夫」「自分は有能だ」というもの。

また落ち込んだときには心を落ち着かせるために深呼吸をするようにしましょう。

深呼吸は副交感神経を活性化させ、血圧や心拍数を下げる役割を果たすため、数回深呼吸をするだけで、簡単にリラックス
することができます。

「落ち込みやすい人」の特徴として、プライドが高く、自分に厳しい点が挙げられます。

「落ち込みやすさ」を解消するためには、「自分を責めない」「自分を許す」クセをつけることが必要です。

自分の長所を考え、ノートに書いてみるのも有効な方法でしょう。

何かと他人と自分を比較するのも「落ち込みやすい人」の特徴です。

まず他人と自分を比較することを止めましょう。

さらに「完璧な人などいない」と自分に言い聞かせることも効果があります。

・周りの目を気にしてしまう

周りの目を気にする原因として、「依存心の強さ」と「完璧主義」が挙げられます。

依存心の強さは、多くのケースで幼少期の親との関わり方が影響しています。

親からの愛情が少なかった人は、他人に愛情を求めるようになり依存心が強くなります。その結果、人に嫌われたくなくて、自分を他人の物差しに合わせるという性格が形成されてしまいます。

完璧主義も大きな原因です。人から非難を受けたくない、できるだけ完璧でありたい、そういった意識が強い人は他人の評価がつねに気になるわけです。

依存心の強さ、完璧主義といった性格を直す最大の近道は「評価基準は人それぞれ」ということを理解し、それを肝に銘じることです。

また「得意分野を持つ」ということも重要です。

「これなら人に負けない」という分野があれば、自分自身に自信を持つことができ、周りの目も気にならなくなります。

・自己肯定感が低い

どうすれば自己肯定感を高めることができるのでしょうか?

もっとも大事なことは「自分を否定しない」「ありのままの自分を受け入れる」ということです。

たとえば失敗しても「自分はダメな人間」と考えるのではなく、「こんな自分もありだな」「まあいいか」と考えるようにするのです。

その上で失敗した原因を冷静に分析し、対応策を考えるのがベストです。

そして新しいことにチャレンジするのも自己肯定感を高めるきっかけになります。

何かやりたいことがあったら、失敗を気にせず「とりあえずやってみよう」と挑戦してみましょう。

ただし、自己肯定感が高い人でも嫌なことがあったときには落ち込みます。無理して自己肯定感を高めようとせず、自然体を大事にすることを心がけてください。

・何をするにも意欲が湧かない

①やることが漠然としている

目標が曖昧だったり大き過ぎたりすると、人は意欲を高められません。

逆に「何から始めるか」が明確ならば意欲が湧きます。

商品開発なら「まず社内で大評判の商品を作る」、ダイエットなら「とりあえず5痩せる」貯金なら「1万円貯める」など実現可能な目標を立てるわけです。

②時間的、心理的な余裕があり過ぎる

人間はある程度追い込まれないとやる気になりません。

そのため「○月○日までに5促痩せる」と、自分自身に制約を課すことが必要になるのです。

過度の追い込みはやる気を削ぎますが、適度な追い込みは
目標を明確化することになり効果的です。

③「求めている結果がなかなか出ない

人は思うように事が進まないと「どうせやってもダメだろう」とネガティブな感情を抱いてしまいます。

この場合の対処法は「小さな成果に目を向ける」です。

視点を変えれば、新たな課題が見えてきて意欲も湧いてきます。

その他、意欲向上のポイントとなるのが「健康管理」です。

睡眠や食事に気をつける、生活のリズムを整えるといったことも意欲向上の助けになります。

また脳の栄養補給も重要です。

「やる気が出ない」のは、脳の活動が低下している状態なので、それを活発化させるために、脳の栄養補給、とくにブドウ糖を十分に摂るようにしてください。

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