授業で、問題を板書して提示することがあります。
特に算数で多いでしょう。
この問題文にあることをすると、子どもたちの問題への取り組み意欲が格段に上がることがあります。
なぜそうなるのかは分かりませんが、子どもたちが笑顔になって、喜々として問題に取り組むようになるのです。
その「あること」とは何でしょうか。
それは、問題の中に子どもたちの名前を入れるということです。
例えば、次のようなかけ算の問題を板書したとしましょう。
一郎さんはビー玉が8個入っている袋を4つ持っています。
一郎さんが持っているビー玉は全部で何個でしょうか。
これでもかまいませんが、この問題の「一郎」を、クラスの子の名前に変えるのです。
クラスに祐介君がいたとすれば、「祐介」に変えてみます。
祐介さんはビー玉が8個入っている袋を4つ持っています。
祐介さんが持っているビー玉は全部で何個でしょうか。
となります。
すると、大きな変化が生まれます。
どのような変化でしょうか。
前の問題:それまでだれか知らない架空の人物の問題
後の問題:自分の知っている子の身近な問題
という変化です。
この変化が子どもたちにやる気を起こさせます。
理由はよく分かりませんが、楽しくなってきます。
例え問題が分からなくても、授業が楽しくなってきます。
祐介君が普段はおとなしく目立たないタイプの子の場合、黒板に名前が書かれるだけで、授業の中心になります。
[留意点]
・馬鹿にしたり、マイナスイメージを持たれたりするような問題にしないようにします。
コメント