机間巡視で大きな声でほめる
例えば、社会科で調べ学習をしているとします。
大切なことがらが、ずいぶんと離れたページの隅に書いてありました。
机間巡視をしていると、何とそこに気づいた子がいました。
そこで、その子に声を掛けます。
わざとやや大きめの声で、
「山中君。ここ、よく気づいたね。ページが5、6ページ離れているから、なかなか気づかないところだよね。すごい調べ力だ。先生、驚いたよ」
などと声を掛けます。
これは、山中君への評価になっていますが、他の子への大きなヒントになっていることがお分かりいただけると思います。
- みんなが見ているページと違うページに大切なことが書いてある。
- そのページは5、6ページ前か後らしい。
というヒントです。
褒め言葉にヒントを入れ込む
こんなふうに、気づいてほしい部分にいち早く気づいた子、見つけてほしい箇所をいち早く見つけた子を大いにほめます(評価します)。
そして、その褒め言葉の中に、まだ気づいていない子、まだ見つけられない子へのヒントをさりげなく入れておきます。
すると、それを聞いた子どもたちは、そのヒントを手がかりに気づいたり見つけたりすることができます。
しかも、その子どもたちが聞いたのは、あくまでも「先生の褒め言葉」であり、「誰か他の人に言った言葉」です。
つまり、「先生が自分に教えてくれたのではない」ということになります。
あくまでも、先生がちょっと話していたことをヒントに、「自分の力」で考えついたということになります。
満足度が上がります。
[留意点]
・あまりあからさまなヒントはばれてしまします。
・しかし、あからさまなヒントを出すことで、授業にユーモアが生まれるこ
ともあります。
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