『10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方』より

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10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方』
(石原健次 著,矢部太郎 イラスト)
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童話や有名な物語を、フツウとはちょっと異なる視点から読んでみるという一書。

多面的・多角的なものの見方を養うにはおもしろい本

「ウサギとカメ」
相手から挑発されても、カッとなって冷静さを失わないこと

・ごんぎつね
・おわびの気持ちは相手に伝えてはじめて価値がある
・贈り物は何の解決にもならない
・まずしっかりとわびる
・兵十に深い心の傷を負わせた
・自分の罪の意識を軽くするためだけの行動は、結局は罪に向き合っているとは言えず、解決にはならない!

・ごんぎつね・おわびの気持ちは相手に伝えてはじめて価値がある

ごんは、なぜ兵十にまず、あやまりにいかなかったのか?

お母さんに食べさせる大切なうなぎを、ぼくのいたずらでにがしてしまいました。

本当にごめんなさいと、そう言うのが先だったんじゃないかな?

・贈り物は何の解決にもならない

毎日兵十に贈り物をした。

しかし、これはなんの解決にもならない行為だと思う。

だって、ごんのもうしわけないという気持ちは、兵十に1ミリも伝わっていないんだから。

・まずしっかりとわびる

相手がゆるしてくれようが、くれまいが、まず、自分のおかしてしまった罪をしっかりとわびる。

兵十に贈り物をするのは、そのあとだ。

・兵十に深い心の傷を負わせた

最後にごんが火縄銃で撃たれ、息を引き取る前に、兵十は贈り主がだれか気付いた。

ごんはそのことをうれしいと思った。

はじめてごんの罪悪感がやわらいだ。

つまり、何年あの贈り物を続けても、ごんの気持ちは救われなかったということ。

ごんを撃ってしまった兵十に、また深い心の傷を負わせることにさえなってしまった。

・自分の罪の意識を軽くするためだけの行動は、結局は罪に向き合っているとは言えず、解決にはならない!

まず、相手にあやまり、心の底から反省していることをきちんと伝える。

それから、行動で誠意を見せ続けていけば、すこしずつ、その気持ちが伝わっていくだろう。

それが、本当に罪をつぐなうということなのだ。

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