『大人でなく30歳です』より

『大人でなく30歳です』
（ニナキム　著）
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30歳だからといって、「大人」になるわけじゃなかった。

嫌なことも、できないことも、だめなことも、それなりにある。
そういう自分でいいんじゃないかい？

大人の年齢だけど「大人」ではない自分に気付いて、共感して、ちょっと勇気がもてて元気になれる本。

・今日も顔色ばかりうかがって自分がほんとうに言いたいことは言えなかった。
・私たちはだれもが不安な存在！
・失敗だらけだっていいよ！
・今日からは自分を愛する練習
・友人との間でも一方的な関係ってある

気後れして、顔色をうかがってばかりの自分がすごくイヤ。

自分自身にさえ自信なさそうにする姿がとてもみじめで恥ずかしい。

やるべきことは山積みなのに、うまくいかなくて不安だし、

試験前日は失敗するんじゃないかと不安だし、

未来への確信が持てなくて不安だし、

毎日、足踏みしかしてないようで不安だし、

ときには幸せすぎてなんとなく不安だし…

いつでも、どこでもひどんでいる不安。

私たちはだれもが不安な存在。

だいじょうぶ、それでも

失敗だらけだっていいよ！

問題を起こしたっていいよ！

大丈夫、大丈夫！

そんなあなたのこと好きになってくれる人たちがそばにいるんだから！

そんなときはむなしさを埋めようと必死にならずにそっとしておくのもひとつの手。

口から一度大きく行きを吸い込み

ふぅ～～って吐けば

少しは気持ちが晴れる。

自分が自分をむしばんでいく気分……

だれのために比べるの？

もう比べるのはおしまし！

いまは自分で自分を愛すべきとき。

自分から連絡して、自分から近寄っていく……

そればからが続くと、ちょっとさみしい。

顔に出すと心が狭いって思われそうで、我慢してたらさみしさが雪玉みたいに大きくなって最後には岩のように硬くなった。

それで結局、私たちは他人よりも多い関係になってしまった。

ずっとあとになって、お互いの存在がかすんできた頃、ふとした瞬間に思い出す、私が大好きだった友。

「あれ……私、なんであの子とケンカしてたんだっけ？

　元気に暮らしてるかな？」

ちょっと気まずくなった友人に、勇気を出して連絡した。

話してみると、お互いに誤解してもしかたない状況だった。

自分から仲直りの握手を差し出すまで、かなり迷ったけど、手を差し出してみたら、どうってことはなかった。

今日は気がかりなく、ゆったりと寝られる。

心が軽くなった気分！