『ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型』より

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『ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型』
(古野俊幸 著)
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FFS理論とは、環境や刺激に対する感じ方や捉え方の特性を5つの因子として計量化したもの。

5つの因子=凝縮性因子、受容性因子、弁別性因子、拡散性因子、保全性因子

・各因子の特徴
・高い人の特徴
・夏休み5ヵ条
・学び型の特徴
・基本の型がある
・保全性は「世界の標準化」拡散性は「守破離」を目指せ
・科目の得意、苦手は型が合っていないだけかも
・達成しやすい「目標の立て方」がある
・「予定を守れない」が辛いか 「予定がある」ことが辛いか
・歯を磨くように勉強する境地に達する方法

・各因子の特徴

凝縮性因子 自らの考えを固めようとする力。こだわりが強く、明確な価値規範をもつ。

受容性因子 無条件に受け容れる力。優しくて面倒見がよく、柔軟性がある。

弁別性因子 白黒はっきりさせる力。合理的で計算的であることも特徴。

拡散性因子 飛び出していこうとする力。活発で行動力がある。直情的で面白いことなら周囲を気にせず取り組む。挑戦的だと評価される一方、飽きっぽいため周りを振り回るタイプ。

保全性因子 維持しながら積み上げる力。プランを立て、工夫しながらコツコツと進めていくのが得意。組織を作るのがうまく、周りと共著うしながら動くことができる。慎重で安全第一なため、なかなか行動することができないときもある。

学び型に一番影響を与えている気質は「拡散性」と「保全性」

・高い人の特徴

拡散性が高い人

興味あることに対して、周りを気にすることもなく積極的に動いていく。前例や人と同じことを嫌い、違うことをしようとするため創造性は高くアイデア的になる。自由闊達だが、周囲に対して無頓着あところがあり、興味をもたないことには、まったく動こうとしない。

保全性が高い人

現状を継続しながら改善を積み上げて、より安定した状態を作り上げていこうとする。工夫改善しながら仕組み化することが得意。ただ、新しいことに取り組む場合は少しずつ情報を得て、自分なりの形にしていこうとするため、準備に時間がかかることがある。

・夏休み5ヵ条

拡散型

①勉強する場所は気分で決めろ!

②ノルマは5日間の中で自由に調整しろ!

③憧れの人をロールモデルにしろ!

④テンションがあがる問題集を1冊見つけろ!

⑤ゲーム感覚で、ハイレベルな問題に挑戦しろ!

保全型

①勉強する場所は固定しろ!

②1日ごとのノルマを決めろ!

③仲間に進捗状況を報告しろ!

④今もっている問題集を徹底的にやれ!

⑤ハイレベルな問題には手を出すな!

・学び型の特徴

拡散性の高い人 面白いと感じる体験から「概念化」すること

保全性の高い人 順序よく着実に積み上げ「体系化」すること

教える際はそれぞれのタイプに合った方を用いることが基本。

・基本の型がある

個性によって勉強の仕方や物事の進め方は違うが、両タイプに共通する「基本の型」がある。

すなわち、勉強の土台、学びの基礎としての型。

「完全コピー」「常識」を侮るな。

反復練習が苦手な「拡散性」は、「意味」を考えよう。

型をほしがる「保全性」は、ハマリ過ぎに要注意。

・保全性は「世界の標準化」拡散性は「守破離」を目指せ

型は磨き、洗練させ、応用が利くようにできる。

拡散性の高い人は、型を身に付けた後、取捨選択して発展させる。

保全性の高い人は、型を改善し、不備を補い、深めていく。

・科目の得意、苦手は型が合っていないだけかも

概念的な理解が得意な「拡散性」、記憶・積み上げが得意な「保全性」

好きなものは勉強するから得意になる。嫌いなものは遠ざけるから苦手になる。

拡散性は「全体」、保全性は「漏れなく」を意識。

得意を伸ばす方に集中するほうが効率がいい。平均的神話を捨てよう。

・達成しやすい「目標の立て方」がある

次々と目標を書くことができるのは「拡散性」の高い人。

好きなことや興味のあることにはすぐに飛びつく性質からも分かるように、やりたいこと、手にいれたいことが明確。

目標設定に苦労しないタイプ。

一方「やりたいこと」をなかなか書き始められないのが「保全性」の高い人。

やりたいことを考えるが、正解がない未来のことを考えようとすると、思考停止に陥る。

先が見えないことは彼らにとってストレッサーなので、遠い先のことほど考える気力が湧かない。

保全性の高い人は、周りからどう思われるかも気になる。

「できない」と思われるのが嫌。

かといって「ずば抜けてすごい」と思われて目立ち過ぎるのも避けたい。

集団の中では、平均より少し上くらいが居心地よくいられる。

その結果、「やりたいこと」が身近で無難なところに落ち着く。

保全性の高い人が採るべきは、身近なところから目標を立て、「できること」を徹底的に積み上げていくこと。

やりたいことを探すよりも「できることをを増やす」ことの方が取り組みやすい。

レールを敷いてあげるくらい過保護でもいい。

突き放すタイミングは重要だが、もう一人で歩けるという自信をつけさせることが大切。

・「予定を守れない」が辛いか 「予定がある」ことが辛いか

毎日コツコツと単語を覚える方法は、向く人と向かない人がいる。

毎日のノルマを決めて、それをコツコツと積み重ねていく方法が向いているのは「保全性」の高い人。

一方、「拡散性」の高い人は、毎日同じことをやり続けると飽きてしまう。

興味が湧くものを、気が向いたときにやりたい。

持続力には欠けるが、気分が乗ったときの集中力や瞬発力がこのタイプの武器。

ラップタイムを重視うるのは「保全性」の高い人。

「拡散性」の高い人は、ゴールを決めたら、あとはフリーハンド。

計画を守れないことには「拡散性」「保全性」ごとに違う理由がある。

「保全性」の高い人は、仮説と検証で計画の精度を上げる。

「拡散性」の高い人は、「飽きる自分」の制御方法を見つけよう。

・歯を磨くように勉強する境地に達する方法

保全性の高い人は、身近で達成しやすい目標を用意する

拡散性の高い人は、身近過ぎる達成目標だとワクワクしないので、壮大なゴールを描き、高い壁に挑み何度も跳ね返されることで、興味がわく。

保全性は日々の出来事を記録して、積み上げを可視化する。

積み上げることで自信につながる彼らにとって、何をどれくらい積み上げたのかを可視化するのが一番のモチベーション。

拡散性の高い人に向くのは「メモする」こと。

メモはキーワードだけでOK.

キーワードから閃きが生まれれば、それも走り書きする。

それで十分。

以前書いたメモを見て、そこから何かを思い出すトリガーになればいい。

それを繰り返すうちに「忘れられないテーマ」が見いだされてくる。

拡散性の高い人は、メモを取りまくって自分の発想を概念化。

保全性の高い人は、日記をつけて自分の成長を見える化。

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